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桜とまつ毛で上向く世界

桜の咲き誇る季節が、また来てくれた。

2か月くらい前に変えた通勤路。当時はまだ冬だったから気づかなかったのだが、桜並木の道だった。あたたかい地域に住んでいるので、3月後半から桜が咲きはじめていた。「このときのために、暑さにも寒さにも耐えたんだよな」なんて考える。

わたしは寝ているときによく夢をみるため、小さいころから夢占いに興味があった。
あんなにきれいな桜は、実は凶夢にカテゴライズされる。基本的には別れや人生の節目を表し、いいことがあってもそれは一時的なもの。そして桜の散る夢は、なにかの終わりや金運の低下を暗示している。(諸説あり)

たしかに「散る」という言葉(行為)にはマイナスのイメージがある。もろくて儚くて、悲しい印象を受ける。

それでもわたしは桜が咲いて、踊るように舞い散る景色が好きだ。とても美しく、ついつい目で追ってしまう。悲しさよりも、美しさが勝る。

その並木道を歩くと、桜がみたくて視線が自然と上を向く。力いっぱいに開いた花、まだ丸まっている蕾、風でひらりと舞う花びら。いろんな表情をみせてくれる桜をみていると、朝からなんだか楽しくなる。「いいもんみたな、今日もがんばろう」と心も上を向く。

 

「上を向く」といえば、先月からまつ毛パーマに通っている。

ずっと興味のあったまつパ。月に1度通うことを決め、昨日は2回目。かわいい店員さんとずっとお話ししていたら、あっという間に終了。今回もきれいにカールしてもらい、大満足。

ただ支払いが前回より2倍もしたのはイタかった。前回は初回割りで安くなっているとは思っていたけど、まさか2倍もするとは……。平然としながらも、「どこかで節約しなくちゃな」と内心あせった。

それでもわたしは、まつパに通い続けようと思う。
まつ毛が上がっていると、気分が少しだけ明るくなる。「とても」ではなく、「少しだけ」。

この「少しだけ」があるのとないのとでは、心持ちが全然ちがうことをわずか1ヵ月で感じていた。
ビューラーで上げることもできるけど、どうしても上手くできない。そしてだんだん下がってくる。「ああ、今日も下がっちゃった」と、お手洗いの鏡で気づくたびにしょんぼりしていた。

今はパーマのおかげで、まつ毛は常に上を向いている。姿勢正しいまつ毛たちをみて「おっ!今日もいい感じじゃん!」とニコニコしてしまう。このひとときがあるだけで、単純なわたしは心が明るくなるのだ。

 

桜とまつ毛。このふたつのおかげで、上を向いて過ごすことができている。これからもそんな、自分が明るくなれるようなできごとを見つけていけたらいいな。

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