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コーチはどこに隠れている

 「コーチ論考」の3回目は、「コーチはどこに隠れている?」と題して、実際にコーチを探すにはどうすればいいのか、良いコーチの見極め方、そして、今後コーチ業界を盛り上げて行くために必要な事、これらのトピックを掘り下げて、論考シリーズを締めくくりたいと思います。どうぞ今回も、ゆるりとお読みください。 楽しんで頂ければ幸いです。

 さて、コーチはどこにいるのでしょうか。普段はほとんど接点がない存在ですから、いざ探そうと思っても全く見当がつかないのが、正直なところでしょう。

 企業研修などを手掛ける大手の講師派遣会社や、コンサルタント会社も様々な専門性を持ったコーチが多く在籍しています。ですが、こちらは企業向けが主戦場ですので、今回は除外と致します。

 今回は個人の方が自分のコーチを探すという前提で、話を進めたいと思います。

 実は、個人向けにコーチングを提供しているコーチの方は、積極的に情報発信をされています。当然、集客のためでもあるのですが、その内容な非常に多彩です。専門分野に関する発信、コーチングスタイルの発信、勉強会の発信、成果事例の発信など様々です。

 また、発信方法も、メールマガジン、ブログ、SNS、Youtube等の画像コンテンツ、そして書籍出版などを駆使されています。

 あとは、コーチの紹介サイト経由が最も手早くコーチ情報を収集できるかと思います。(ストアカ、ココナラ、コーチ探せる、アントレコーチ、etc…)

 これだけ発信されていると、さぞ簡単に探せるだろうと思いますが、これがそう簡単ではないのです。選択肢が非常に多く、逆にどう選択してよいのか検索しただけでは、分かりません。
上記のマッチングを見てもかなりのコーチの方が登録されています。

 自分に合ったコーチを見つけることは、自己成長と理想の未来構築において重要な一歩になりますから、適切なコーチを見つけたいと誰もが考えます。そこで、まずは自分のニーズや目標を明確にすることが最初に必要です。目標・目的があってこそ、自分が思う理想的なコーチングスタイルや、コーチが合うのかを知ることが肝心です。

 ただ、こればかりはHPを眺めているだけでは、判断できません。そのようなときは、無料の相談セッションなどを利用することをおすすめします。これにより、コーチのスタイルやアプローチを試すことができます。
 何人か受けてみると、自分に向いている傾向が改めて発見出来たりもします。コーチから見ても、相性が少なからずありますので、お互いの感触も分かるのは良いことだと思います。

 良いコーチとは、先生でもなく、ましてや指導者でもないのです。パートナーであり、サポーターであり、時には挑戦者でもあると言うのが近しい認識です。
 優れたコーチは、まず共感力があり、自分の状況や目標を理解し、それに適したアプローチを提供してくれる人です。
 一番の理解者であることが重要な要素となるのです。

 意外に思われるかも知れませんが、専門性だけのマッチングだけで、よい関係性を育めるとは限らないものなのです。
 ここは盲点ですね。専門性という目先のゴールも大事ではありますが、本当のゴール=長期ゴールを見失わないように導かなくてはいけませんので、目先の専門性だけでなく、長期のゴール、中期のゴール、かつ目先のゴールをしっかりと捉えることのできるコーチがより良い結果へと繋いでくれます。

 例えば、あなたがキャリアの方向性を模索しているなら、キャリアコーチが最適かと思えますが、キャリア構築と言うプロセスを通したキャリアアップは中期のゴールであり、最終ゴールが自己実現となれば、ライフコーチも選択肢の一つと考えても良いでしょう。

 やはりそこには、ご自身の最終ゴールがどのような未来なのか、それを明確にする必要がありますね。つまり、あなたに合う良いコーチは、あなたの最終ゴールを、可視化・言語化し、より具体的な表現することにより、クライアントの行動を促せる存在であると言えます。

 現状では、いくつか難しい点はあるかもしれませんが、自分に合ったコーチを見つけるために、パートナーシップの重要性を理解し、信頼できる情報源を活用し、オープンで建設的なコミュニケーションを行うことが最も重要です。 

 今後のコーチ業界と、コーチングの質を高めるためには、クライアント側からのコーチへのフィードバックも、より活発に行う必要が求められるのだと思います。
 そうすることで、コーチと言う存在がより注目を集めことに繋がりますし、顧客評価にさらされることで、コーチングの質も向上します。

 これらの取り組みで全体の底上げが進み、ひいては業界を盛り上げ、次なるステージへと引き上げてくれることでしょう。

 ぜひ、良いコーチとの出会ってください。そして、成長と変革が達成することを願っております。 
 わたくしも微力ながら、精一杯頑張り、お手伝いをさせて頂きます。

 記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。


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