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ちよっと脇道トピックス 「大過なく勤めあげられました」???

ビジネスの「寄り道」と題し、さまざまな個人的を書かせていただきます。
朝礼や夕礼、雑談のネタにでもしていただけると、うれしいです。 

私は、60歳で定年を迎えましたが、その後5年間も会社の好意で延長させていただき、働かせてもらいました。

一般に退職時の挨拶として、

「この会社においては、おかげさまで大過なく勤め上げる事ができました」

と大抵の方は挨拶されますが、つねづねこの言葉に違和感を感じていました。人によっては控えめに言っておられるかもしれませんが・・・
「大過なく」と言うのは、何事もなくとか、大きな失敗もなくということです。

一般的に、失敗がマイナスになるような公務員の方ならばそれでいいかもしれません。

ただ、利益や将来の持続性を追求しなければならない私企業においては、
そんな事は死語のように思えます。
 

私は、1979年に社会に出て幾つかの「大過」を経験し定年に達しました。

実際4回ほど「首を賭けて」仕事をした事がありました。
自分の人生をかけて(自分の生活もかけて)と言う事です。

自部門で何としても実行したいプロジェクトがあり、当時の直属の
日本人上司(部長)は「トップに逆らってそんな事をしたら、君首になるよ」というのです。

売り上げや、利益、持続性においても会社に十分貢献出来るものだった
ので、部下達を味方につけトップと交渉しました。

「それで首になるんなら上等だ!!」という論理です。

私自身の仕事に対する「矜持」ですね。
ドイツ本社の事業部トップと都合4回交渉しました。
3回ダメだと言われたということです。

 結果「実施して良いが、失敗したら責任を取ってもらうよ」との
コメント付きでしたが、見事プロジェクトを成功させました。

その後おまけとして、大手競合会社の関係部門を撤退にまで
追い込みました。

これを「大過」と呼ばずして何と言うのでしょうか?
この話は1999年の話しでしたが、なんとその年の給料はその
プロジェクト成功もあり、10%アップしました。

失われた10年と言われた年月の中で10%の給料の伸びは画期的と
言わざるを得ません。

リスクを取って仕事をした甲斐があったと、内心にんまりでした。

ビジネスマンは、リスクを取る仕事をしてなんぼです。
とらない仕事ばかりをしていては、会社人生は何の意味もありません。

逆にリスクを取らない仕事をしている人達の方が、早々に会社から
消えて行く気がします。

 若者の皆さん、「大過」のある仕事をしましょう!
上司を困らせるくらいの「大過」を経験し、仕事を、人生を
成功させましょう!

この「寄り道」シリーズは時々お送りします。

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