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「天才」と「ばか」と「あほ」

キーンコーンカーンコーン

ガラララ。おうい。ホームルームの時間だぞ。早く着席しなさい。おしゃべりはもう終わりです。おうい。しずかにしなさい。いいですか。

…ふう。

む、田中はどうした?ああ、戻ってきた。こら遅いぞ田中。むん?パンジーが咲いた?そうか。それは良かったな。

はい、それでは。みなさん机に顔をふせてください。のぞきみしてはいけないぞ。先生見てるからな。いいですか。

もうみんな気づいてると思うけどな。ほら、今、こころに浮かんだろう。うん、そうだ。アレをだれがやったのかというはなしです。

どうか正直に答えてほしい。先生しか見てないから大丈夫だ。恥ずかしがらずに教えてくれると嬉しい。じゃあ先生みんなに聞くぞ。いいですか。

「ねぎPタン」を考えたのは誰ですか?


……そうか。きみたちだったのか。
ばかとあほ。きみたちは…天才だ。


はい。


という芝居が頭に浮かぶくらい「ねぎPタン」が美味しかったのです。あ。ねぎPタンというのは福岡にある「七輪焼肉ばかとあほ」さんの名物メニューでして豚タンスライスにねぎが山盛りされたものです。

まあ平たく言えば「ねぎ塩タン」なので、いろんなお店で出しているものではあるんですけどね。でも「ごはんのあじ」って「どんな状況で食べるか」で天と地ほども変わるじゃないですか。

「山のてっぺんで食べる塩むすび」とか、「海の家で食べるやきそば」とか家で食べるのとは比べ物にならないくらいおいしく感じますよね。

カウンターにどっかり置いた七輪で、もくもく煙を立てながら焼いて食べる「ねぎPタン」。かたわらには凍りついたジョッキに注がれた「モルツ」。これにぼくはすっかり参ってしまったわけです。

さて、今夜のわが家は湯豆腐にしようと思います。
湯豆腐については「家の食卓で家族と」ゆっくり食べるのが一番おいしく感じるんですよね。すごくたのしみだな。

今日もお読みいただきまして
ありがとうございます。

それでは、また明日。

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