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「とりの素揚げ」と「東京タワーの秘密」

「お客さん、東京タワー登ったことあります?」
「ああ。まあずいぶん前ですけど、登りましたよ」
「じゃあ東京タワーの大展望台に無料で登る方法、知ってます?」
「え、いや。それは知らないですけど。」
「知りたいでしょ」
「まああ。そうですね。知りたいです。」
「そしたらね。東京タワークイズ。みっつ。答えてほしいんだけど」
「…は」

「まずひとつ、東京タワーの高さは何メートルでしょう」
「333メートル」
「はい正解。二つめ。東京タワーは個人の所有物だって知ってます?」
「い、いや。知らないですね。」
「あれはね前田さんて人の持ち物なんだよね。竹中工務店が工事してさ。立てたの。今もね前田家のもんなんだよね。」
「はー…。そうなんですね。」
「で、みっつめ。無料で大展望台に登る方法はなんでしょうか。というはなしです」
「……。」

「金魚買いにきた。って言うの。カウンターで。」
「きんぎょ?」
「そう金魚。売ってるんだよ。一階にね。で、カウンターで金魚買いに来たっていうと、通行証もらえてね。通してもらえるの。それでエレベーター乗れば大展望台までは行けちゃうっていう。ね。」
「そうなんですね。」
「一番高いところ、特別展望台には行けないけどね。でも、大展望まで。そこまでなら無料で行ける。」
「そうなんですね。」

「こんど東京タワー行ったらさぁ、この裏技、ぜひやってみてよ。」
「そうですね。やってみようかな。あー、そのへんで良いです。停めやすいとこで停めてください。」
「はい、はいはい。よいしょっと。お支払い方法はどれにしましょう。」
「スイカでおねがいします。」
「はい、タッチお願いします。はい。これ領収書。ドア開けますよ。はい。」
「どうも、ありがとうございましたー。」

きい。ばたん。




はい。与太話もほどほどに。
トップの写真は福岡は赤坂の鳥料理専門店、小烏こがらすさんの「とりの素揚げ」です。

皮はぱりぱりと香ばしく、身は肉汁が滴るほどしっとり揚げられています。これでビール飲んで幸せじゃなかったら、もうこの世に希望がない。と言いたくなるおいしさの一皿です。

衣をつけない素揚げは鳥肉そのものの味わいを素直に味わうことができます。小烏さんの素揚げからは、良い鳥を仕入れて、きれいに捌いて、おいしく揚げる。という「きほん」をいかに大切にして、しごとをされているのかが伝わってきます。

日本一鳥を食べる福岡の人々が太鼓判を押す銘店。
鳥好きの方にはぜひ、お試しいただきたい一皿です。

今日もお読みいただきまして、
ありがとうございます。

それでは、また明日・

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