見出し画像

野猫ブラザーズ通信

まずはこちらの写真たちをご覧ください。

近所の道に生息する野猫ブラザーズです。

こちらはおそらく長男です。
からだも大きく態度もでかい。
黄色いボウルに近づくと薮から出てきます。
お世辞にも可愛くない。
この目の座り方。絶対にカタギじゃない。
こわい。

続いて長女。目つきが鋭い。いつもキレてる印象。
洗顔が下手くそなのか鼻の周りがあまり清くありません。
木の皮を根こそぎもっていかんばかりの爪研ぎ。
そんなに研いで何を狩ろうというのか。こわい。


最後は末っ子。次男。
闇を抱えすぎて体が黒くなってしまった。
(ように見える)
過去に辛いことでもあったんだろうか。
まなざしにどこか悲しみを見てとれる。
うつくしい朝焼け。次男にはこれをみて元気を出してほしい。
兄弟は仲が良い。辛いこともたくさんあるだろうが、これは大きな救い。

じっと観察していると長男が寄ってきた。
おでこを掻いてやりながらぼくは思った。

「ほんとに可愛くないなあ。」

すると、驚くことに長男が語りかけてきた。


「俺たちは、雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けず。この路上でサヴァイヴしていくんだよ。可愛さが何の役に立つっていうんだ?」

……そのとおりですね。



今日もお読みいただきまして、
ありがとうございます。

それでは、また明日。

この記事が参加している募集

猫のいるしあわせ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?