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Eternal Sunshine of the Spotless Mind という映画と恋愛の話

ちょっとネタバレもしている

アメリカ在住中やたらリベラル&アートな高校に通っていたときに、見た映画である

邦題は【エターナルサンシャイン】である
まず個人的にはこの邦題に文句がある

Eternal Sunshine of the Spotles Mindという原題は文章として意味がある言葉である

もともと別の詩から取られた一文であり、詩では全く別の意味を持つみたいだけど、この映画に関しては

まっさらな心を照らし続ける光

という認識

そもそも映画の内容が、元恋人との別れが辛すぎる男女が自分の記憶を消すものの、また再会して互いに惹かれ合うという内容

記憶がなくなり、互いへの気持ちが真っ白に戻ってしまっても、再会してしまったら相手が自分の心を照らしそれは不可抗力であるということ

何度記憶を失ってしまっても惹かれ合うというとてつもなく苦しくてロマンチックな話である

だから【Spotless Mind(まっさらな心)】が消えて【Eternal Sunshine(照らし続ける光)】しか残らない放題には不満があった。あとポスターが単純に悪い

日本ポスター

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海外ポスター

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(こんなシーンあったっけ…?)て未だになる日本ポスター。マジこういう雰囲気じゃないからこのポスターで損してる。これで見てない人みんな見てほしい頼む

まぁ、日本の仕掛けに関する文句はそろそろ置いておいて

この映画を見てから、どんな記憶を消したいかな、とたまに考えるんだけれど、1番消したいのはとてつもなく楽しい時間を過ごした元恋人の記憶になることに気付いた

学生時代のままごと恋愛を除くと、元恋人と呼べる人は5人ほど、そのうちの4人とはあんまり良い思い出が無く、未練も何もないけれど

昨日の記事で連絡を取ったと書いた元恋人だけは、彼とだったらどんな未来が築けていたか未だに考え込んでしまう瞬間があるし、一番戻りやすい幸せな記憶だ
なんせデータが健全だった。キャッチボール、登山、イルミネーション、遊園地、プチ旅行、海猿(最後のやつ)鑑賞、居酒屋など数え切れないくらいの爽やかデートを繰り返している
一緒にラブホで見た漫才ギャングという映画だけは死ぬほどつまらなかった。途中で寝そうになった

でも、彼と結婚したところで多分しんどかったとは思う。よく言えば体育会系、社交的で男らしい、悪く言えば昭和の男!みたいなところがあったのでいざ一緒に子育て、となると衝突もたくさんあっただろう。時には体罰も必要とのようなことを言っていたときはドン引いた記憶がある
当時ですら明らかな考えの違いがあり、それが決定的なものであったこともわかっている

だからこそ、きっと上手くいかなかったのに、もしかしたらうまくいく可能性もあったのではないかと考えてしまうあさはかな感情に蓋をしてしまいたい
この未練と言っても良いのかわからない、お腹の下の方を締め付けて胸が高鳴ってしまうこの感情をいっそ彼の記憶ごと消すことができたら、と切に思う

突き詰めた時に嫌だったこと、悲しみや怒りの記憶より、幸せな記憶を消したいという気持ちが衝撃だった。懐かしい映画とともに、自分の知らない一面をまた見れて、新鮮だ



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