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#36息子と語る煩悩(ぼんのう)の話

息子(小6)に煩悩の話をしてみたら、
意外と真剣に聞いてくれました。
彼は発達に凸凹があり、特性の1つとして、
ネガティブな出来事や感情を切り替えることが苦手です。
私は嫌なことがあっても一晩寝ると忘れられるタイプですが、
息子はいつまでもそのことを引っ張ってしまいます。
少しでも軽い気持ちになってくれたらと思い、
煩悩の話をしてみました。

人間誰もが持っている煩悩のご紹介をしつつ、
どなたかの気持ちが軽くなるヒントになれば幸いです。


煩悩とは

煩悩は、108種類あると言われます。
除夜の鐘やお念珠の玉の数が108ある所以でもあります。

代表的な三毒の煩悩についてご紹介します。

①貪欲(とんよく)
いわゆる欲のこと。
モノ・お金が欲しい、楽したい、認められたい、愛されたいなど。
限りなく無限に欲しがり続けます。

②瞋恚(しんに)
怒り。特に貪欲が満たされないと怒りになります。
イライラする。腹が立つ。

③愚痴
恨みや嫉妬。
自分はうまくいかないのに、他人ばかり成功する。
表面上は「おめでとう」と言いつつ、内心モヤモヤ。


自分の煩悩と向き合う

あなたには煩悩がありますか?
私はめちゃくちゃあります。

例えば、
・シミを隠す化粧品が欲しい(①)
 →若く見られたい。モノが欲しい。
・銀行のATMで延々と振込するおばちゃんにイライラ(②)
 →急いでるから早くして!
・キラキラした友人と自分を比べて落ち込む(③)
 →私だって頑張ってるのに・・・

毎日の中で煩悩に気づく瞬間は度々あります。
自分の中に湧き上がってくるネガティブな感情を
つい周りの環境や状況のせいにしがちです。
けれども、煩悩は自分の中にあります(これポイント)。

自分の中にある煩悩に振り回されては困っている。
人間は煩悩の塊です。


煩悩を取り出して外から眺める

息子の話に戻ります。
いつものごとく、ネガティブから抜け出せない息子に、
煩悩の話をしてみました。

「人間には、煩悩って言うものがあってな、(以下、上記の話)・・・
死ぬまで煩悩って消えないねん。
煩悩がないのは、仏さまだけ。
仏さまは煩悩のないほんまに自由な境地に居はる(おられる)ねん。」

思春期に入りかけた気難しい息子ですが
素直に聞いてくれた(気がする)んです。
自分の心の中にある「黒いドロッとしたもの」。
その正体が分かるとスッキリしたのかもしれません。

煩悩に振り回されている自分を外から客観的に見てみる。
すると、ちょっとだけ冷静に自分と向き合うことができます。


いかがだったでしょうか。
仏教に出てくる煩悩について書いてきました。
嫌な感情でも外に出して眺めてみると、
余分な熱が取れて冷静になれます。
そして、「あ〜私ってやっぱり人間なのよね」と
自分を改めて愛おしく思えるかも。

最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。


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