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ゴジラ公開した今だから言える名探偵ピカチュウの話

今日はもう6月ですね。5月末にはゴジラの最新作「ゴジラ:キングオブモンスターズ」が公開されました。そして6月には映画料金が値上げしました。

でも今回は映画料金値上げの話でもなくゴジラの話でもなく「名探偵ピカチュウ」について今だから話せることがあると思い話します。

なんで名探偵ピカチュウについて触れるかと言いますとゴジラと名探偵ピカチュウは制作元がレジェンダリー社という同じスタジオから生まれた映画なんですよね。

レジェンダリー社は怪獣の世界観が共有された映画シリーズ「モンスターバース」を制作しています。そして名探偵ピカチュウもそこで生まれました。

「ゴジラ:キングオブモンスターズ」が公開した今だからこそモンスターバースとポケモンという世界観について考えるいいタイミングだと僕は思います。

ほらピカチュウ可愛い!!!

名探偵ピカチュウで伝えたかった事

ここからは僕の考察が入るので制作陣の意図とは違った解釈になるかもしれませんが、映画とは観た人によって様々な解釈があっていいと思っています。なのでその前提で今から話していきますね。

多くの人は疑問に思ったことでしょう。なんで元ネタが「ポケットモンスターシリーズ」じゃなくて「名探偵ピカチュウ」なのか?と...。

僕は名探偵ピカチュウの目的を観た時に考えましたが、おそらく

「現実の世界にポケモンがいるという感動を届けたかった」

というように僕は解釈しました。あえてポケモンバトルの描写を少なくしたのもモンスターボールに入ってるポケモンという設定も。ライムシティという世界を作ることで人間との共存の形を描いたのも全ては現実の世界でポケモンと共存するという風景を描きたかったからだと思います。

ある話で映画はVR世界に成りかわるのか?という話を聞いたことがあります。それは「レディ・プレイヤー1」を制作したスピルバーグ監督の話です。

「映画はVRにはなり得ない。何故ならVRになると監督の見せたいことに集中させることができない。」

というようなことを言っていました。うろ覚えではありますが言いたいことは監督は自分が伝えたいメッセージや世界観に目を向けて欲しいという事ですね。

VRだと360度見えるわけですから、必ずしも受け手が観て欲しい部分を観るとは限りません。

それと同じで伝えたいこと以外のノイズを少なくし観て欲しい世界観を浮き彫りにすることを目指した結果「名探偵ピカチュウ」が出来たんだと思います。

余談ではありますが制作したロブ・レターマン監督など制作陣の話によりますとライムシティの話だけでもまだ掠った程度しか話してないとのことで続編やスピンオフの制作に意欲的とのことです。

モンスターバースと名探偵ピカチュウの関係

僕は名探偵ピカチュウのポケモンのデザインを見た時や予告編が公開された時にも全然この映画に対して心配してませんでした。

先ほども言ったように「モンスターバースのレジェンダリー社」が手がけた作品だからモンスター描写の面で心配してませんでした。

周りがおっさんピカチュウやその他のポケモンに懐疑的な印象を持っている状態でも心配も不安もせず見にいくと言っていました。

心配しなかった理由は他にもありますが(ライアン・レイノルズとか...)本編を見てもやはりポケモンは可愛かったですしちゃんと現実という世界観に馴染んでいました。

なんせ「ゴジラ:キングオブモンスターズ」であれだけ美しい世界を描けるレジェンダリーがポケモンの描写で失敗するとは考えにくかったです。

ほんとにどこを取っても綺麗ですね...

世界観が違うにしてもキングコングやゴジラ2014を観ても最高だったので安心して映画館にいけましたね。

実際に観にいった人はしわしわピカチュウ(しわピカ)や他のポケモンを好きになっていましたしね。

しわピカが愛された理由

最後にしわしわのおっさんピカチュウやポケモンたちが愛された理由について解釈してみます。

でもこれは「名探偵ピカチュウ」の制作陣のポケモン愛と理解の結晶だと僕は思います。

そういえば最近は実写版ソニックは原作との錯誤が違っていて低評価が殺到していましたね。あれはソニックらしさが感じられなくて別物のように見えます。

エッグマンのデザインはとても良いんですけどね...

日本でも実写では揉めていることが多いですよね。かといって原作の3Dをそのまま持ってくるのは主役が実写と浮いてしまいます。

だからポケモンの実写デザインはかなり考えられた形で作られていると思います。

生き物のルーツからテクスチャを考えて骨格や形を忠実に再現しつつも風景に馴染むように制作されてましたね。

パンフレットを見ると本編に出てきたポケモンのデザインが全部見れるはずなので買ってみてください。どれも細かくデザインが決まっていて見てて楽しいです!

主役をいかに魅力的に見せるか

普通の映画だったら人間が主役で人間の描写を意識して見ると思いますが、モンスターバースや名探偵ピカチュウはゴジラやポケモンが主役です。

だから「名探偵ピカチュウ」はポケモンの魅力が最大限伝わるように世界観が設計されているように感じます。

そしてそれは他のことでも言えるかもしれません。僕が普段してるデザインでも主役(自分が見せたいもの)を生かすのは大事ですし、それに合わせて他のデザインを設計しないといけません。

そして主役の魅力ある見せ方を考えれば必然的に受け手に何を届けるかも見えてきます。これは何をするにしても大事なように感じます。









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