見出し画像

暴力事件

■2022年(両親80歳)

3月 
留守電5回

1月より2月、2月より3月と、どうも母の留守電のしゃべり方に朦朧度が増してきている。はっきりしていない。

状況把握の低下が一著しい感じがする。

3/1 
別荘より、父が母に詰め寄ったとの報告あり。

明け方5:30頃、父が母に馬乗りになり、こぶしで母のおでこを二度たたき、腕をひねろうとしていたとのこと。

「どうしてこんなことになったんだ!」と父が取り乱していたらしい。

母は恐怖で震えていたとのこと。

午前中、実家で古いアルバムを整理している時に別荘からのTELで知る。

聞いた直後は衝撃で、かなり落ち込む。リビングの床に仰向けになり、ボーっと天井を眺める。

父が暴力をふるなんて初めてのこと。この家で二人で生活している時にだってそんな激しいことは一度もなかった。

よっぽどこの環境にストレスが溜まっているのか。胸が痛む。

ちょっとこのままでは飽和状態でまずいと感じ、どこかに吐き出さねばと思う。

誰かに聞いてもらいたいけど、みんな仕事してるし電話などとてもかけられないと思い、ネットで調べた認知症相談窓口に電話してみる。

なにやら京都支部につながり、やや年配の女性による義父の介護体験が京都弁で切々と語られるのを聞いているうちに、だんだんと気が紛れてくる。

とりあえずどうにもならない落ちた気分にだらりと付き合ってもらい、電話を切る。

うだうだしてる場合じゃない。とにかくまずは会いに行こうと思い、すぐさま別荘に向かった。

会いに行くと、二人は至っていつも通り。何も覚えていない様子で、普段通り仲良く会話していた。

かなり安堵する。

しかし、母の首には切り傷のような出血の跡が確かにある。
不思議。

父はこのところ便秘で血圧も高く、そのストレスもあって母に逆上した可能性もあるとか。

危険なので、この日からしばらく夜は別室で寝てみるとのこと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?