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8mileの余談

前回の記事の反響や感想などありがとうございました!

ということで第2弾は…

世界的ラップスター、エミネム主演

【8mile】

でございます。

以下簡単なあらすじ。

デトロイトの工場で働くラビットこと青年ジミーには夢があった。ラッパーとして成功し、どん底の日々から抜け出すこと。プロデビューを目指す彼は街で行なわれているラップ・バトルに出場しようとするが、繊細な性格ゆえにプレッシャーを感じ、棄権してしまう。モデル志望の娘アレックスとの恋、トレーラーハウスに暮らす家族との生活、そして仲間たちと思い描く成功の夢。ジミーは迷い、傷つきながらも、やがてラップのバトルステージに立つ……。カリスマ的人気を誇るラップ・ミュージシャン、エミネムの半自伝的な青春物語。

映画.comより引用しました。

いや〜もう最高ですね。
これを最も多感な時期(13歳)の時に見たっていうのもあって僕は完全にヒップホップ好きになりました。

これも全編いい点ばかりですが、3つに分けて魅力を紹介します。

まず1つ目。

サントラ・音楽が素晴らしい点

これなんですよ。
映画っていうのはビジュアルはもちろんですが、なにより映像に絡む音楽っていうのが良くないとダメなわけです。

まず主題歌のLose Yourselfから。
これはもう主人公に寄り添った曲としか言いようがないです。
和訳付きの動画リンク貼っておきますのでひとまず聴いてください。


聴きましたね?
では進めます。

まあざっくり言うとこの嫌な状況からラップで抜け出してチャンスを掴み取ろうぜという歌詞。

そらアカデミー歌曲賞取るよ!
どれだけ世界中の人を奮い立たせたのか分からんくらいの名曲ですね。

ちなみに歌詞にあるMom's spaghettiっていう店を実際にオープンさせたりして。
なんか不機嫌そうな接客ですね。

他にも劇中で使われたのが、Mobb Deepの「Shook Ones, Pt. II」やらThe Notorious B.I.G.の「Unbelievable」や「Juicy」などなど名曲ばかり。
いっぱいあるけどまあ調べてください。

Lynyrd Skynyrdの『Sweet Home Alabama』に合わせて車の修理しながらフリースタイルするシーンとか凄くいいんですよね。

続いて2つ目。

意外や意外、しっかりした青春物語に仕上がっている点

え?ヒップホップって暴力とか多くね?とか思われがちですがこの映画は比較的少なめ。
ボコられたりとか銃とかはちょっと出てきますが。

それよりも全体的にしっかりとした青春物語になってます。
冷静になって考えると、トレーラーハウスで暮らして母ちゃんはクジばっかり買って、主人公の高校の先輩と付き合ってたり、そういう自分はというと緊張してラップ出来ずにバカにされたり、女の子に車奪われてたりとか踏んだり蹴ったりなんですけど、どこか重すぎることなく見れるんですよね。

主人公は怒ったり思い悩んだりしますがやっぱり自分はラップでなんとか成功していこうという熱意が伝わってくるのがいいところなんでしょうね。

周りの仲間もめちゃくちゃいい奴らばっかり。
こいつネイティブ・タン好きなんだろな〜ってやつとか、同じく白人で言っちゃダメなこと言ったりドジしたりするダメなやつなんですけどどこか憎めない奴とか。

友情物語としてもちゃんとしているのが素晴らしい点です。

そして3つ目。

フリースタイルバトルの面白さ、真髄が伝わってくる点

フリースタイルバトルってここ数年日本でも盛り上がってますが、あれの楽しさって韻の踏み方やリズムの乗り方(フロウ)、揚げ足の取り方、言葉遊びの部分などなどあると思うんです。

それをこの映画ではちゃんと伝えてます。
ただ、アメリカ人ならわかるネタとか固有名詞が多めなのでそこを分かっていたらさらに面白いんでしょうね。

メイキングかなんかで見たんですが、休憩時間かカメラリハーサルの時にエキストラの人がラップバトルやって喉守るために黙ってたエミネムが思わずラップし返すっていうなんかいい話がありました。
そして案の定うまい。

最後のフリースタイルバトルは今まで2時間弱見て主人公に感情移入がしっかり出来ている時点でバトルをするので、恐ろしいまでの快感があります。

今見るとキャストが豪華(売れる前のアンソニー・マッキーとか)な点や劇中のデトロイトの質感や色味が渋くてかっこいい点などまだまだ色々見どころはございます。

Netflixなどで見れるので未見の方は是非!

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