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最近思うこと#14 秋の服装が難しすぎて暑いか寒いかどちらにしても耐える時間が訪れる

11月18日と19日の二日間、東京オーヴァル京王閣という競輪場で開催されている『パンと音楽とアンティーク』というイベントに行ってきた。去年初開催されてから2回目となる今回。去年も行きたかったけど、何かしらがあって行かなかった。何があったのかは全然覚えていなけど。

両日とも秋を感じられる心地よい快晴の中、多摩川沿いにある競輪場に人が集まってきた。屋外には円形に囲まれたベンチの中心でライブをする"パンを食べながら演奏を聴くには超心地の良いちょうどいいステージ"と、階段の踊り場にある"ちゃんと音のいいスピーカーがばっちり設置されたクラブのようなDJのステージ"と、ゲートの屋根の下に設営された"こじんまりとしているけど距離感が温かい小さなステージ"がある。屋外では主に弾き語りの演奏が中心にライブがされている。

Ålborg

屋内には通常はラウンジのように使用されている場所に設営した"京王閣の昭和の雰囲気に似合うような装飾が施されたメインステージ"がある。ここでは大きな音を出しても大丈夫なので、ギャンギャンにバンドの演奏がされている。外からは中の演奏が全く聴こえないので建物の防音がすごいなと思った。

優河

数々のミュージシャンのライブ、アンティークや古着、パンのお店が出店しているにも関わらずチケットは2日通し券でも2800円と非常に安い。その値段もあって敷居も低く、老若男女幅広い人たちが集まってくる。その空気感が心地よかった。

普段ライブハウスに足を運ばない人がアンティークやパンを求めたついでにライブを少し見て行ったり、逆に音楽を楽しみに来た人がパンやアンティークの雑貨を購入して行ったり、この敷居の低さがちょうどいい公園のような互いに無関心でいながら交流もある安心感を作っていた。中にはこうしたイベントを無料で開催しているようなところもあるけど、「お金を払う」という行為はとても大切なのだと改めて思う。

お金のやり取りがあると人は楽しむことに対して能動的になるし治安も維持される。それは社会にとっては大切なことだ。もちろん無料で誰もが行き来できるような公園のような場所は絶対的に必要だけど、楽しむためにはある程度の安心を買うこともゆとりのある人たちにとっては大切なことなのではないかと思う。

結局初日はゆっくり行ってタナソーのDJで踊ってパン食べて、アンティークや古着を見て、またタナソーのDJで踊って、パン食べてを繰り返していた。タナソーのサンドイッチ状態。タナソーのDJはどのタイミングで抜けて戻ってきてもいつでもハイライトなので本当に楽しい。自分の楽しもうとする気持ちでどうにでも楽しめるバイブスを持った人が集まっている場所は本当に気持ちが落ち着く。

2日目はライブを中心に見ることを決意して、朝からパンとレモネードで始めて、久しぶりに見るCzecho No Republicのライブには、昔めちゃくちゃ好きだった気持ちを思い出してぶち上がったり、パンを食べながら優河の歌声に癒されたり、家主のライブで汗かくくらいにぶち上がったりした。最後はラーメン食べながら曽我部さんの青春狂走曲で最高。

パンも美味しかったし、ライブも楽しくて18時で終わるというのもちょうどよくて11月に開催される秋のフェスがもう少しあってもいいのかなと思ったりした。楽しかった〜。



久しぶりに水族館に行った。昔から得体の知れない生き物が好きで、図鑑をじっと眺め続けては1日を終えていた子供だった。中でも水の生き物の図鑑がお気に入りだった。

子供の頃から他人の感情や人の目線に敏感で、いちいち気になって頭の中に他人が入り込んでは、あの人が何を考えているのか、怒っているのか、悲しんでいるのか、という感情の情報がグッと入ってきて疲れてしまうことがよくあった。子供の頃はそんなこともあって人見知りで、他人と関わることが極度に怖かった。だから人間以外の生き物のことを考えることが好きだった。人間以外の生き物は自分の想像の範囲を優に超えてくる。

ペンギンたち

特に水の生き物は独特で、形状や生き方までなかなかやばいやつが多数いる。何を考えているのかが表情や仕草からも理解ができなかった。この地球上には人間とは違った構造を持つ生き物が当たり前に生きていること、その存在を知れるということが自分の中で大きな安心感につながっていたように思う。それは決して飼いたいとか、理解したいというわけじゃなくて、ずっと自分の理解できないものできてほしいという感情だった。

今も水族館に行くと安心する。ハッキリと自分の理解できないもの、彼らの頭の中も絶対に想像もできないような存在がちゃんといることが安心するのだ。人間関係に疲れた時、人の心の揺らぎにしんどさを感じてしまった時は水族館に行くことをお勧めする。みんな少しずつ違って、それぞれのバランスで地球は成り立っている。誰のことも理解しなくていい、それって安心するから。



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