タカノショウイチ

Makuake広報。生まれるべきものが生まれるプラットフォーム。旅と食と手しごととその…

タカノショウイチ

Makuake広報。生まれるべきものが生まれるプラットフォーム。旅と食と手しごととその周辺の文化・物語が好き。ものカルチャーを広げる広報でありたい。 インプットしたものを編集し、文脈を作る。備忘録がわりに好きなモノ・コト・場所をひっそりと書き連ねていきます。

マガジン

  • 偏愛ものカルチャー

    ものの文化とその周りのことをまとめます。

  • 偏愛フードカルチャー

    食の文化とその周りのことをまとめます。

  • 偏愛トラベルカルチャー

    価値観を壊してくれる旅をいくつか綴ります。

最近の記事

価値観を壊してくれる旅『アイスランド編』

旅の始まり 少し前に「カズレーザーと学ぶ。」という番組で、人は「旅」に出ると、脳の『サリエンスネットワーク』と呼ばれる働きが活性化し、日常と違う周囲のことに注意が向くようになるという趣旨の話をしていた。 「旅」をしている時、人は目の前で起きていることへの注意力が高まるため、結果的に日頃の悩みから解き放たれる。初めての場所や人、文化に出会うといった“新奇体験”によりドーパミンが放出され、ポジティブで意欲的になれるという。 また、人類の長い歴史のなかで、人が定住して暮らせる

    • 喫茶店と本屋と銭湯。高円寺・小杉湯に感じる、かつての「ゆるいコミュニティの場」。

      なんだか最近銭湯が気になる。 そう思ったのは、高円寺の「小杉湯」という存在を知ってからだった。それまでも、京都の「梅湯」や長野・松本の「菊の湯」など、後継者ではない若者が銭湯を継いだみたいな事例を聞いたりしていたので気になってはいたが、メディアで代表の平松佑介さんの記事を見かけてから銭湯の印象が変わった。一部の喫茶店や本屋が「コミュニティの場」になろうとしている流れと同じものを小杉湯に感じ、そこから気になるようになった。 言うまでもなく、銭湯は年々減っている。 1968年

      • 「オープンファクトリーイベント」は一般化するのか。大阪・八尾のファクトリズムに行ってきた。

        先日、大阪・八尾でやっているオープンファクトリーイベント「ファクトリズム」に行ってきた。 ただ基本的には仕事のための出張で、「ファクトリズム」を通してマクアケが事業者に伴走するという切り口で取材いただくこととなり現地での取材対応が主な目的だったのだが、どうせ行くならと堪能してきた次第だ。 (我ながら良い露出だったと思うので是非ご高覧いただきたい。テレビ大阪「やさしいニュース」) そもそもオープンファクトリーイベントとは何か。端的に言えば、工場を開放してモノづくりに興味を持っ

        • クラフトサケという「日本酒ではないサケ」の可能性。

          若者がお酒を飲まなくなったと言われて久しい。ましてや日本酒に至っては最盛期の3分の1にまで消費量が落ち込んでいるらしい。 「若者が日本酒を飲まなくなったこれだけの理由」 日本酒が飲まれなくなった原因は記事に任せるが、一方で個人的にはお酒離れと言ってもたぶん酒好きは実はそんなに減っていない気がするし、特定のお酒のブームは定期的に起きている。まさにクラフトビールなんかは近年のブームのひとつだが、クラフトビールの魅力が味はもちろんのこと、どこで作られ・誰に作られているかという個

        価値観を壊してくれる旅『アイスランド編』

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        • 偏愛ものカルチャー
          4本
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          2本
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          1本

        記事

          「地域を創るデザイナー」。福井・鯖江が面白い。

          手仕事で作られるモノ=工芸と定義したとき、工芸は斜陽産業と捉えられることが多い。 工芸は、歴史的な背景と結びついているものが多く、何百年と連綿と紡がれてきたものでもある。 だが、安くて品質の良いモノが大量に溢れるようになった現代においては大ヒットと言えるほどは売れず、そして売れないからその地域から人が都会に出ていってしまう、だから継ぎ手もいないという循環に陥ってしまっている。 大量生産型の安くて良いモノは、一見メリットだらけだし、自分もごく普通に生活の中に取り入れている。

          「地域を創るデザイナー」。福井・鯖江が面白い。

          「文化としての発酵」。下北沢・発酵デパートメントから広がるカルチャー。

          下北沢に『発酵デパートメント』というお店がある。 小田急線の線路跡にできたBONUS TRACKの中に入っているお店で、「B&B」と並び当エリアを象徴するお店だ。そして、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんがプロデュースしたお店でもある。 発酵食品は、食品の中のありふれた要素のひとつであり、普通に生活していたら、特段気に留めるカテゴリでもない。何が発酵食品なのかさえよくわかっていない人がほとんどではないだろうか。 発酵食品とは、納豆やヨーグルトのような、いかにもな食品はもちろん

          「文化としての発酵」。下北沢・発酵デパートメントから広がるカルチャー。

          神楽坂にある、かもめブックスという「街の本屋」。

          本というか本屋が好きである。 特に街の本屋が好きで、静かに地元に根差しつつも選書が良くて偶然の出会いのある本屋が好きである。 京都に住んでいたときは、「恵文社」や「出町座」、「ホホホ座」など本との出会いのある、街の本屋が多かった。 いまや本はネットで気軽に買える時代で、リアル店舗は減っている一方である。 でも、本屋がなくなることはないと思っている。 まず人は常に文章を読んでいるし、物語が好きな生き物。だから本がなくなることはない。そして映画やドラマと一緒で、良い物語や文章と

          神楽坂にある、かもめブックスという「街の本屋」。

          「カルチャープレナー」。文化から考えるビジネス。

          『カルチャープレナー』という言葉があるらしい。 カルチャーとアントプレナーを組み合わせた造語で、全国各地に活用されずに眠っている文化資本を生かして、伝統産業に切り込み、新たな商品へ生まれ変わらせようとする文化起業家のことを言うそうだ。 検索するとForbesの記事がいくつか上がってくる。Makuakeでもプロジェクトを実施している「レナクナッタ」の大河内さんや、「TeaRoom」の岩本さんが出てくる。 自分は、もともと日本の手仕事やその周辺の文化が好きで、前職のときには

          「カルチャープレナー」。文化から考えるビジネス。