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サラサラ感のある写真の正体

はじめに

 今回、SNS上でも多く見られるようになってきた、全体的にサラサラした質感の写真がどのようにして作られているかをnoteに書いてみたいと思います。

 今回書く内容は、どんなシチュエーション、どんな被写体にも使えるといった万能系のテクニックではない事を予め伝えておきます。
 また、あくまでも私個人としてのアプローチなので、似たような結果を得られる方法が別にある事も、予めご理解いただけますと幸いです。

 さて、早速内容に入っていこうと思いますが、その前に、何故そもそも私がこの方法を採用しているかというところに触れておきます。
 結果から言いますと、「私が好きな海外のフォトグラファーがやっていた」というのが大きな理由です。
 ただ、写真の表現という部分に置いて、「なるほど」と思える部分もあるので、単なる憧れからくる真似ではなく、私自身が納得して採用しているという事も大切なので、書いておきます。

マットコーティングしたようなサラサラ感を出すために

 これは最初に画像を見ていただいた方が早いですね。

スクリーンショット 2020-03-27 19.56.15

スクリーンショット 2020-03-27 19.56.34

 もう7割くらい曝け出している感覚です。
 
 「かすみの除去」をマイナス、「シャドー」と「黒レベル」をプラスにし、露光量をマイナスにする事で、黒潰れを起こす事なく露出アンダーにしています。
 「かすみの除去」をマイナスにする事で、全体にかすみがかかり、フェードしたような雰囲気になるのが、サラサラ感の正体です。
 しかし、そのフェードがかかっているのみの状態だと、全体のコントラストが非常に低く、眠たい印象になってしまうので、コントラストや色の濃さを調整し、メリハリは出していきましょう。
 また、「ハイライト」を下げ、全体のグラデーションを整える事も大切になってきます。
 「明瞭度」も少しマイナスの方が好ましい結果になることが多いです。

 これによって、シャドー部分は黒く締まっているけど、よく見るとそこに何か写っていることがしっかりと認識できるようになるのです。
 暗い部分だから黒潰れしていても問題ない、というのは正直もったいないです。
 しかし、誤解の無いようにしておきますと、表現として取り入れることには、私は賛成です。

 細かい補正、段階フィルターや円形フィルターなどの核心部分は今回明かすことはできませんが、各々アレンジを加えて使用し、表現の幅を広げて頂ければと思います。

あとがき

 今回紹介した方法は、あくまでも私が試みたアプローチの結果であって、人それぞれ自分に合った方法があるかと思います。
 ただ、何かしら現像やレタッチで思い悩んでいる方、もっと写真を楽しみたい方、テクニックを極めていきたい方などの、何かしらのキッカケになれば幸いです。

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 もうすぐ春になるこの時期の羊蹄山は、目まぐるしい変化で撮る人を楽しませてくれます。

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