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TAMRONからソニーαシリーズ用の超軽量望遠ズームが来る!

αユーザーへ贈る、入門用望遠ズームレンズの決定版!

 皆さん、こんにちは。
 先週より、タムロン様のご厚意で発売前の70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)をお借りして北海道各地を撮影しています。
 昔、デジタル一眼レフを購入して風景の撮影を始めた頃、最初に購入した望遠ズームレンズが同社のSP 70-300mm F/4-5.6 Di VC
というレンズでした。
 この望遠ズームレンズも765gと軽く、それでいて必要十分以上の描写力を持っていて、非常に使いやすいレンズでした。

 しかし、今回新たに発売されるソニーEマウント用のこのレンズは更に約200gもシェイプアップされているというから驚き。
 更には長さが148mmで最大径が77mmというコンパクトさもたまらないスペックです。

 手振れ補正をボディ側に委ねる事で、545gで300mmの望遠域が使えるというのは、時代がまた一つ進んだような気さえします。
 望遠側の絞り値が1/3段暗くなっていますが、使っていてその差を実感することは皆無で、むしろフィルター系をシリーズ共通の67mmにしてくれている事の方が遥かに嬉しいです。

 そんな超軽量コンパクト望遠ズームで初秋の北海道を撮影してきました。

広大な北海道にはうってつけなレンズ!

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 洞爺湖の西側にある浮見堂公園から撮影した一枚です。
 湿度の高い朝、ディフューズされた柔らかい光が湖に射した瞬間、咄嗟にその光の方へレンズを向け撮影しました。
 湖面にうっすら発生している気嵐が光り輝いているのがとても幻想的です。

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 これも洞爺湖での写真ですが、初秋の朝の冷え込みで気嵐が発生しているのですが、奥には夏に見られるようなモコモコした雲があり、季節の狭間のような不思議な感覚を得ました。
 300mmの望遠で遠景をグッと圧縮して撮影できたのも、良い結果をもたらしたと思います。

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 この2枚は札幌からほど近い石狩の海岸を崖の上から撮影したものです。
 1枚目の全景を70mmで撮影した後、すぐさま300mmにズームして海上に光が落ちている場所を切り抜いたのが2枚目です。
 全体を写した風景写真から、一部を抽象的に切り抜いた風景写真まで、自由な表現を迅速に実現できるのが、このレンズの強みですね。

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 北海道の写真の聖地美瑛町とそのお隣、上富良野町にまたがる場所で撮影しました。
 行ったことがある方であればわかってくれるかもしれませんが、この美瑛町と上富良野町、その周辺の市町村では70mm以上のレンズの出番が圧倒的に多くなります。
 70mm-300mmという焦点域はこの地において、圧倒的なアドバンテージを持っており、カメラにほぼ付けっぱなしになります。

 この写真を撮影した時は曇天の隙間から時たま光がピシャッと射し込む瞬間が来るような落ち着かない天気。
 その時に咄嗟に反応して撮影をしなければ、2度と劇的な光に出会えなくなります。
 それでも、その瞬間を逃すことなく撮影できたのはとても嬉しい事でした。

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 やっと秋らしい写真です。
 これから紅葉の本番を迎えようかという札幌の奥座敷、定山渓の山肌の一部分を300mmで切り抜いています。
 この紅葉がどんどん集まっていく時間の経過に毎年、期待と寂しさを感じるものです。
 これから、私がメインに撮影している札幌から2時間圏内の紅葉も見頃を迎えるのでこのレンズで撮影するのが楽しみでなりません。

表現の幅を驚くぐらい広げてくれる教材的なレンズ

 200mm以上の望遠レンズというと、普段風景の撮影においてあまり出番がないかもしれません。
 しかし、300mmの圧縮効果や、70mm-300mmが自由な切り抜きを可能にし、写真表現に刺激と幅を与えてくれます。
 まだ本格的に試せてはいないですが、フォーカススピードも良好ですし、逆光性能も相変わらずタムロンらしく強い。
 価格が安いからと言って描写性能に妥協は感じられません。
 もちろん高価なレンズには、そのレンズでしか得られないものがありますが、このレンズには価格以上の満足感や、夢や希望が詰まっています。

 αユーザーの方が本格的な望遠域に手を伸ばす最初の1本目に、性能的にもコスト的にも、これ以上無いくらいにふさわしいレンズは無いような気がします。
 このレンズを使って行う残りの撮影も楽しみで、今からワクワクが止まりません。

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