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SONY α7R4に変えてみて

 皆さんこんにちは。
 つい先日、Nikon D750からSONY α7R4へとマウントごと機材を変更したので、早速α7R4のRAWデータをいじりながら、ざっくりした使用感を書いてみようと思います。
 解像度に関しては言うまでもないことかと思うので省略させて頂きます。
 また、使用しているレンズは1635GMではなく、逆光性能の高さからツァイス1635Zを使用しています。

6100万画素はデジタル写真の時代をまた1つ進めた

 中判デジタルフォーマットを除いて、6100万画素は35mmフルサイズフォーマットの中でも群を抜いています。
 6100万画素のピクセル数は9504×6336にもなり、最近流行りの4Kですら3840×2160、2016年より試験的に放送され始めた8Kでも7680×4320である事からも、そのデータサイズの大きさがわかると思います。 

 これによって、トリミング耐性がさらに向上し、より大胆なトリミングが可能になっています。
 どのくらい大胆にできるかというと、

スクリーンショット 2019-10-28 17.20.35

このくらいトリミングをかけても、

スクリーンショット 2019-10-28 17.20.55

5166×3444も残っています。
 
 5166×3444、約1500万画素のデータというと、高画素が普通になった今では、そんなに大きなデータのようにも思えませんが、4Kは楽々ですし、SNSにアップするのであれば、大きすぎるくらいのデータサイズです。
 何ならプリントの仕方に気をつければA1サイズも可能です。 

 トリミングが「悪」であるという考え方はありますし、もちろんその理由も理解しているつもりです。
 ですが、これから先はトリミングへの考え方が大きく変化していくと思いますし、実際にすでに変化してきています。
 6100万画素のデータを編集していて、もっと自由に、柔軟に写真を楽しむ時代がやってくると強く感じました。

15ストップのダイナミックレンジ

 Nikon D750を使用していた時もそうですが、このα7R4のセンサーもとんでもなく広いダイナミックレンジを持っています。
 ダイナミックレンジが広いというのは、JPEG撮って出しでもその恩恵に預かれますが、RAWデータを現像した時にその真価を発揮します。

 どのくらいかというと

スクリーンショット 2019-10-28 18.19.46

 これが元のRAWデータです。
 撮影時に黒潰れと白飛びに気をつけて撮影をしたので、それらは発生していませんが、それでも見た目にアンダーな部分もありますし、光源付近は白飛びしているように見えます。
 そこで極端ではありますが、ハイライトとシャドーのパラメータを極端に補正してみます。

スクリーンショット 2019-10-28 18.20.04

 すると、隠れていたディティールがこんなにも現れました。
 もちろん、シャドー部分にはノイズが発生してしまってますが、十分にディティールと色のデータが残っています。

スクリーンショット 2019-10-28 18.20.32

 シャドー部分を拡大した画像ですが、十分に補正できる範囲内です。
 クオリティを追求するのであれば、露出ブレンドが一番良いのですが、ここまでシャドーが復活するのであれば、ブレンドは必要無いと個人的には感じます。

 太陽などの強い光源が画角内に入っている場合は、フィルターワークや露出ブレンド等のテクニックが必要になってきますが、それ以外のシチュエーションにおいては1枚を撮影するのに集中できるようになります。
 これもダイナミックレンジが広いからこそのアドバンテージです。

クリエイティブスタイルの「クセ」が落ち着いた気がする

 実はα7R4を購入する前にα7R3を試用させて頂いたのですが、その時に頭を悩ませたのが、クリエイティブスタイルが作る色でした。
 ホワイトバランスとのバランスもあるのかと思いますが、朝夕の黄色が強い時間帯に撮影するとグリーン〜シアンの色が黄色に被ってしまうというか、何とも表現しづらい色に転んでしまうことがありました。
 この色の転び方の補正が難しく、とても時間を取られてしまいました。
 
 それが、α7R4では今の所見受けられず、とても扱いやすくなった印象を受けました。
 まだ使い始めて2回しか撮影をしていないのですが、それでも最初に撮影した時に色の違いを感じました。
 もしかしたら次の撮影では、またその現象が発生するような予感もしますが、今の所は大丈夫そうな感じがしています。

 あとはポートレートを撮影した時に、どれだけ肌色が綺麗に描写されるのか楽しみでもあります。

まとめ

 詳細なスペックや操作感は、たくさんの情報がウェブ上にあると思うので、そちらをご覧頂いた方が良いと思います。
 ただ、よく言われているようにグリップやボタンの配置とクリック感は確実にブラッシュアップされています。
 
 6100万画素のデータを扱うに際して、PCやストレージなどの周辺機材もアップグレードしないといけない、と言われていますが、私自身はいますぐ必要ではありませんでした。
 というのも、Lightroomに大量の取り込んで処理を行うスタイルではなく、1枚ずつAdobe BridgeからCamera rawを経由してPhotoshopという流れのため、処理速度がLightroomで行うよりも遥かに高速で、ストレージを圧迫していない事も理由かと思います。

 ちなみに使用しているPCはiMac 2013、メモリは16GB(4GB×4枚)、HDD1TBで外付けもHDDです。
 ただ、SDカードに関しては超高速モデルにする必要性は感じました。

 α7R4はこれからのデジタル写真の概念をどんどん変えていく、そんな革命的なカメラのように感じます。
 あと、星の撮影が楽しみです。

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