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2022年度 アルコール・薬物依存関連学会_合同学術総会に参加

 依存症の臨床、支援、研究に関わる全国規模の学会である日本アルコール関連問題学会(略称:JSARP)と日本アルコール・アディクション医学会(略称:JMSAAS)の2つは、近年は合同で学術総会を開いています。
 筆者は、2003年に依存症臨床に携わるようになってから欠かさず参加しており、9月8日~10日まで仙台で開催された学術総会に参加してきました。
 精神科全体から見るとマイナーな分野で、他の分野から理解されにくい部分も多々あるため、毎年、志を同じくする人達に会える学会は、研究発表の場であると同時に、「また1年頑張ろう」というパワーを交換する場として貴重です。
 2020年度はコロナ禍のためオンラインで参加。2021年度は現地に行きましたが、人が少なくちょっと寂しい感じでした。今年は、現地参加が増え、3年ぶりに会った人も多く、ホッとしました。研究発表だけならオンラインでも大丈夫ですが、リアルで会ってこそ得られるものも多いと改めて感じました。ついでながら、ご当地グルメも楽しめますので。

仙台といえば牛タン 肉厚でジューシーでした! 
左上の小鉢は牛タン生姜焼き。初めて食べたけれど美味しかったです!


 20年間、欠かさず参加していますが、この間、医療が、重度のアルコール依存症に断酒を迫る治療を提供していただけの状況から、対象とする依存症の種類が増え、ハ―ムリダクション(嗜癖行為による害を減らすこと)も治療の選択肢として認められるようになり、より軽症の方への支援も行われるようになるなど様々に変化がありました。
 2014年にアルコール健康障害対策基本法が施行されてから、毎年、厚労省の担当者も参加するようになったのも大きな変化です。基本法のシンポジウムの後、レアなものを配布していたのでいただきました。

飲酒の合間に水を飲むことで、味をリセットしたり、脱水を防止することができます。


なんと厚労省が企画して作ったミネラルウォーターでした!

   学術総会の準備はとても大変です。準備、運営して下さった方々には厚く御礼を申し上げます。
 次回は2023年10月13日~10月15日に岡山市で開催されます。
 今回いただいたパワーで1年頑張ります。

 【番外編】
 東京から仙台へは新幹線なら1時間半ですが、常磐線でも行くことができます。ただし、特急ひたち号でも4時間半かかります。筆者は本格的な鉄オタではありませんが、鉄分高めなのと、新幹線よりスピードが遅い分、風景も楽しめるので、むしろ、「在来線の特急に4時間半も乗れる!」ことが楽しいのです。
 というわけで、帰路、ひたち号に乗って帰京。湯本駅(福島県いわき市)で途中下車して、温泉も楽しみ、プチ・リトリートの旅路となりました。

2015年にリニューアルされた湯本駅。吹き抜けになっていて2階にはワーキングスペースもあり、待ち時間にパソコンで仕事をすることもできます。駅とは思えない居心地の良い空間でした。
湯本駅前の足湯


湯本駅に入る特急ひたち号