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東京を抜け出して

トラブル案件も落ち着いたので、近場の温泉に行ってきました。遠出するのは2年ぶり。

家から電車で2時間弱。高い建物が少なくなり、山や海が見えてくるにつれ、心がほどけていくのがわかった。
私はずっと東京を抜け出したかったんだった。

コロナに対してとてもセンシティブな夫だが、昨今の落ち着いてきた状況から、露天風呂付きの部屋でオール部屋食ならという条件でオッケーが出た。ちょっとだけ贅沢な条件。でもいいよね。2年ぶりだもの。

着いてさっそく、部屋についた露天風呂を堪能。首都高を走る車の音、近くを走る電車の音、そんな音が何にも聞こえない静かな温泉旅館。水の流れる音や風が草木を揺らす音に、心の底からリラックスできた。

夕食の懐石料理は、季節の食材を中心に。旬のものを季節のうつわでいただく心地よさ。

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食後は足湯をしながら読書。温泉に入ると、自分の身体がとても冷えていたことに気づく。膝から下をお湯に浸けてじわじわと温めていると、徐々に顔や首筋からさらさらと汗が流れ出す。それが最高に気持ちいい。

その後も温泉に浸かったり出たりして、大満足で眠りについた。

ぐっすり眠って起きると、翌朝も気持ちのよい青空。朝日を浴びながら少し冷えた身体をまた温泉であたためる。芯のほうからじーんと温まるエネルギーチャージ。

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私は旅館の朝ごはんが好きだ。普段は朝ごはんって全然食べないんだけど、旅館に来るとなぜか、朝からとてもお腹がすく。
旅館の朝食、何が良いんだろう。炊き立てのごはんのおいしさかな、土地のおかずがちょっとずつ出てくるのがわくわくするのかな。家で似たようなものをつくるより断然素敵な気がする。

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久々すぎる旅、温泉宿の部屋にずーっといただけだけど、それでも心が、とてもとても元気になった。

今回の旅のお供は、小川糸さんのエッセイだった。「アイスを食べるとか、コーヒーを飲むとか、公園を歩くとか」「本当に小さなことで、人は十分幸せになれるのだ。」ということばに励まされて、日常に戻る。またがんばろう。

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