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健康・医療情報という情報通貨

 デジタル社会の到来により、医療情報や健康情報はデジタル化されていく必要があります。それは、ビックデータ化により情報の価値が見直されるようになり、情報自体が財産に等しいくらい価値があるからです。そして、この健康情報を利用して医療や健康に役立てようと世界中で必死になってデータを集めようとしています。そのため、本邦でもマイナンバーカードと保健証を紐づけることで、医療情報の収集を始めようとしています。しかしながら、なかなか情報収集が進みません。そこで、健康・医療情報の価値について感が手見たいと思います。

医療は安くて手軽
 日本は国民皆保険制度のため、最大でも3割負担で医療を受けられます。また、莫大なお金が医療にかかっても高額医療制度により、ある一定額を超えると戻ってくるという素晴らしい制度を有しています。そのため、予防すようという風潮は少なく、病気になってからどうするかを考えるという流れてなっているようです。しかし、病気になってからでは治せないもの、さらには、高齢者が増加している本邦では、病気になってから治すという発想では、医療費が足りなく、追いつかないのです。そう考えると、病気にならないための対策が必要です。
 病気にならないための対策というと「検診」などを思い浮かべる人が多いと思いますが、検診はより早く病気を見つけることができるだけで、病気になりやすい人を見つけるわけではありません。そう考えると、病気を早く見つけるという発想ではなく、病気になりやすい人を見つけることが大切となり、それがビックデータと呼ばれる健康情報なのです。そのため、国は医療情報を集めようと躍起になっています。

導入にコストがかかる、そして時代遅れの価値観ネックに
 医療情報のデジタル化、一元化が進まない理由の一つは、導入コストです。マイナンバーカードの利用者には医療側、患者側にポイントが付加されるなど、初期導入がかかります。そのため、二の足を踏む病院が多いようです。しかし、目先の導入コストではなく、医療情報という未来の通貨を集めることは、将来的に財産になります。特に本邦は高齢化が激しいため、高齢者のデータを取るには他にない格好の国であると共に、将来高齢化が進むと予想される世界各国にビックデータとして売ることができるのです。しかし、導入コストの問題から二の足を踏んでいるのです。
 さらに、問題はデジタル化できな時代遅れの感覚です。日本に住む以上デジタル化されていなくても、何不自由はありません。しかし、ここまでデジタル化が遅れているのは本邦だけであり、デジタル化が遅れている時代感覚も導入が遅れている大きな問題ではないかと考えています。
 その意味で、将来の医療費を確保するためにも、基盤を整備し、データを集め、そのデータで予防したり、そのデータをノウハウを世界に売ることが大切なのです。

医療情報だけを集めればいいのか?
 仮にマイナンバーカードと保健証が紐づいても、医療という意味では役に立っても予防という意味では役に立ちません。予防に役立てるには病気になった人がどのような生活や行動を、思考をしていたのか、いわゆる生活ログが必要なのです。そう考えると、普段の世界つの中で病気と関連しそうなデータを集めることが大切ですが、そのデータを集める方法も、持っている人もいないのが現状です。その意味で、データの価値あるものにするためには、医療情報と健康情報を紐づけることが大切なのです。

健康情報をハックする
 それでは健康情報を集めるにはどうすればいいでしょう?
それは健康の人との接点を作り、その情報を集めることです。接点、例えば、アプリもその1つですし、家、お店、学校、スポーツジムなどその情報は巷にありふれています。しかし、その情報を集めることができていないこと、そして集めるためにはある基準に従って集めないと、バラバラな情報が集まつても役には立たないのです。
 そこで、我々は健康情報を集めるためのアプリとカルテを開発して、あらゆる健康情報を集めようとしています。なお、歩行や睡眠、心拍数などの情報は既に集められていますが、これらの客観的な情報いどのような意味があるかは今のところわかりません。そこで、我々は主観と客観の両方の視点からデータを集められる仕組み(Good Health Communications:
GHCs)を構築しています。2022年9月にリリースされますので是非お楽しみにしていてください。

「Good Health Communications:GHCs」の情報
(2) Good Health Communications :GHCs | Facebook

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