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【短歌】バニラシェイク(30首)

いつ来ても空いてる店が混んでいて入れなかった 許せないよね
商品を並べれば店 あなたたちなにしているの なにもしてない
遠い春 大きなコンセントがあってなにをさしてもすこしかわいい
晴天の庭に転がるおまんじゅういくつ転がしたら気づくかな
CAFEという文字を光らせる夕暮れあなたの家を知っていますよ
ドトールにいつもいる人になっちゃう(それでもいいか)泊まれるホテル
ここまでを都会としたらここからは何になるのか 郊外 そとかあ
いなくてもいいならいないままでいいしゃぼん玉吸ったらだめなんだって
すごい雨 単三電池の中にあるものを見たから帰れないんだ
ゆっくりとわたしを冬じゃなくしてよ それは体を使わないでね
ホテルにはでっかい椅子が置いてありそこにふたりが座うと笑う
しましまの順番なんて忘れたよあなたの履いていた靴下の
イベントのはじまる前の映像のすこしみだれるだれかが気づく
先頭が誰かわからないまんまで歩いていたらいつかコンビニ
あまりにも大きいものは食べたことないけどパンは大きいほどいい
ぜったいに会わないつもり今日だけは明日からならなんでもいいよ
手渡しでもらう謝礼の袋にはバニラシェイクの絵がかいてある
駅前にあるから流行るカフェのパフェ 仕事をもらうためのお仕事
自転車のてんしゃはでんしゃわたしもうだめかもしれずサドルを投げる
表彰状なくさなかったことがないiPhoneならばなくさないのに
あなたには宣材写真がありましてどこも見てないからいいですね
ぴったりのもうちょいゆとりある感じジーンズを履くことはもうない
透明な眼鏡をかけている人のそれはほんとにかけてるのかな
あたらしいバスケットシューズをみんなで踏むそうするのが正しいらしいから
バンドエイド・ドラえもん・フォーエバーあなたの指先がちょっと青色
枝豆とコーンの混じるつけ合わせ ガスト夕暮れ記帳焼香
延滞をしないで返すCDの記憶ばきって折れそうになる
雪みたい あなたはいつか後悔をする きっとする 雪はふらない
あつまれば茶髪ばっかりさようなら眠れないのはひとりだけです
ちゃんとやってみてよバタフライエフェクトわたしどこかで待ってるからさ

ものを書くために使います。がんばって書くためにからあげを食べたりするのにも使うかもしれません。