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転職して得たものとか、失ったものとか。

転職してから半月が経ちました。
新しい職場では、とても楽しく働かせていただいております。

先週まではぐずついてた外の気候もようやく春の気分になりきれたみたいでうららかな陽射しに癒されるこの頃です。

さて、今回は退職と転職のよかったこと、そうでないことを4つの観点からお話する会でございます。「公務員からの転職って、実際どうなの?」「具体的に何が変わるの?」って方、「自分も転職したor職場が変わったから似た境遇の人の話を覗いてみたいな」って方から「へー、よかちゃそ、元気にやってんだ」って方まで。またどれにも当てはまらない方にも、楽しんでいってもらえると嬉しいです。


1 先生を辞めて得たもの。

手に入れたものの中で、一番大きなものは「自分の時間」だと思います。残業や休日出勤がなくなったことで、圧倒的に自分のためだけの時間が増えました。もちろんその時間は、ときに家族との時間となり、友人との時間ともなり得ます。基本、ソロ活だいすき人間かつ多趣味なもので、休みの日には自由気ままに気分に合う趣味を選んで楽しむスタイルです。ましてやHSP気質もあるので、自分だけの時間やぼーっとする時間を設けて受け取りすぎた刺激を洗い流す必要で、時間にゆとりがあることはとても大切なんです。

得たもので次に大きなものは、「精神的疲労がない生活」だと感じています。立ち仕事には変わりないので、肉体的には疲労がありますが、精神的な疲労は全くと言っていいほど皆無に近いです。きっと、その時々での関わりだけなのである意味、考えすぎることがなかったり、気にしすぎたり気を遣いすぎたりするということも起きないからだと考えています。

加えて、「何かに追われること、焦燥感からの解放」も私にとっては辞めたからこそ得られたものでした。「明日の時間割は…」「4時間目の算数って…」「あのアンケートって金曜日が締切だから今週中にしなきゃ…」「あ、次の授業の提案も進めなきゃ…」「そいえば席替えそろそろだっけ…」「いや、その前に1件保護者に連絡しとかなきゃな…」と、目が覚めているうちは常に頭の中で何かを考えている状態でした。こんなに詳細に出てくるなんてキモいですよねwww 書きながら私自身も引いてます。でも本当にこんな感じだったんです。

それもあって、サウナに行かないと「無」の状態になれるときがなくて、週1でサウナに通う日々が続いていました。

そう、つまり寝る前にも何かを考えている。うつ病の一歩手前のような気もしてきますが、、。寝る前に明日のことや1週間のことを考えてシミュレーションして、ずっと焦っている感覚で生きていました。社会人はみんなそんなもんなのかなーなんて呑気に捉えていましたが、先生以外の仕事をしている友人と話すと、こちら側が異常だと気づいてゾッとしました。

何にも追われない日。
瞼を閉じる瞬間に焦りがない夜。
無理に作り出さなくても、ぼーっとすれば頭が無になれる自然。

これらを得られたことは、ありがたいことです。

2 公務員を退職して失ったこと。

得たものがあれば、失ったものもあります。メリットがあれば、デメリットももちろんあるのが世の常。

私にとって打撃として残ったのは「大きなやりがい」でした。
やっぱり、先生っていう職業は本当にやりがいがある仕事だと改めて思いました。子どもたちの成長一つ見ても、学力・友人関係・人間力・生活力…多岐にわたって成長を感じられる場面に遭遇します。それだけではありません。保護者と意思疎通ができたとき、一緒にお子さんの成長を喜べたとき、先生が担任でよかったと感謝してもらえたときなんかも物凄くやりがいを感じます。学年の先生とも、運動会や学習発表会などの行事に向けて力を合わせて試行錯誤しやり遂げたときのやりがいは心に残るものです。もちろん、自分の授業で子どもが成長できたり学びが深まったりとうまくいくのも嬉しいことです。

もうどこでも言われていることになりつつありますが、先生の仕事はブラックだと思います。でも、それ以上にやりがいがある。だから、この仕事は無くなりません。ブラックなのは、あまりにもマルチタスクすぎるからだと私は考えています。

やりがいがあるからこそ、責任も仕事量も多い。
この仕組みは仕方がないのかもしれませんね。

あとは想像の範囲内かと思われますが、「安定した給料」と「長期休み」は失ったなと思います。ただ、言い換えれば副業もできるようになりますし、やり方次第では給料の上限がなくなるということでもあります。うまくいけばの話ですけどね。長期休みに関しては、有給や希望休を上手に使えば友人と休みを合わせることもできますし、平日に連休で旅行に行くことも可能になりました。悪いことばっかりではないみたいです。

3 わたしの転職先のいいところ。

さて、私の新しい職場はハーブティー専門店。販売や営業を行っています。最初にも記した通り、とても楽しく働くことができています。

理由は主に3つ。
◎ 人がいい。スタッフのコミュ力が高い。
◎ 上品なお客さんたち。
◎ ニーズに応えられたときの喜びが大きい。

2024.04.02

初日から、どのスタッフさんも若造の私に丁寧な言葉づかいとわかりやすい説明で仕事を教えてくださり、気さくに話しかけてくれながらも仕事への真剣さがひしひしと伝わってきました。帰宅後に最初に出た言葉は「みなさんコミュ力お化け」でした。どなたを見てもお手本となるような素敵な接客をしているので、どんどん吸収させてもらっています。お陰様で、1週間足らずで基本的な仕事はこなせるまでに慣れることができました。

また、ハーブティーを日常で取り入れるお客さんやギフトに選ばれるお客さんは皆さまお上品でお話ししていて楽しいことが多いです。思いやりのある会話って、お互い心地よいものですよね。

このお仕事の一番のやりがいは、お客さんとの会話からニーズや好みを聞き出し、ピッタリと当てはまるようなハーブティーを提案できたときに生まれると感じています。効能の知識から、ニーズを引き出すための問いかけの言葉選び、そして適する商品をチョイスするところまで、自分の力量にかかっています。お客さんが「あ!これ!!これにします!!」と目をパッと輝かせて笑顔になる瞬間を見られるのが私的、沼りポイントです。

4 ここに一生は留まらないと思う理由。

とはいえ、今の職場に一生勤め上げようという気はありません。
もちろん楽しいですし、プライベートとも両立しやすい職場なので文句があるわけでもありません。

ただ、どうしてもやりがいが薄いと感じてしまう。
そもそも、ハーブティーの認知度が低すぎて将来性が低いなと思ってしまったんです。

将来性というのは、いずれ私が自分のお店を開くときに取り扱えるか、生き延びていけるものなのか、という観点で判断したときの話になります。

今の職場のスタイルは、試飲を出しながらたくさんの人にハーブティーを知ってもらい自宅用や贈り物のために買ってもらうという流れ。

ハーブティーが未知の世界なゆえ、美味しいことを知らず、無料の試飲にすら目を向けず、お向かいさんのスターバックスには長蛇の列。否定するわけじゃないですが、カフェインたっぷりで、クリームたっぷり、日常化するにはあまりにも不健康かと思っちゃったり。美味しくて身体にも良いことをみんな知ってくれたらなー飲まず嫌いはやめて、せめて一口でも飲んでみて固定観念を覆せたらなーなんて考えながら働いてます。

ただ、スターバックスさんの信頼感、作り上げられた世界的ブランドは本当にすごいものなんだと改めて思わされざるを得ません。

「とりあえずスタバ行くか」みたいに、
「とりあえず今日はカモミールにするか」ってなる日は来るのでしょうか。

「スタバの新作飲んだ?!」みたいに、
「春限定のハーブティー飲んだ?!」って巷で聞ける日は訪れるのでしょうか。

スターバックスに歴史があるように、今の世の中に根付いているものにはそれなりの長い歩みがあってこそなんだろうなとぼんやり考えています。

自分のお店の話に戻ると、紅茶やほうじ茶にも魅力を感じているので、ハーブティーだけに絞り切ってしまわずに、いろんな飲み物の可能性を見ていきたいと思います。となると、やはり、ここの職場に一生は留まらないだろうなという考えに至ります。

過渡期での学びも大切に。
やっぱりいずれは、自分のお店を持ちたいな。
でも、それも簡単じゃないんだよな。

自分の時間が増えた分、お店や自身の将来のことをゆっくりじっくり真剣に考える時間に充てたいなと思う今日この頃であります。



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