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クラファンは〇〇すれば勝てる


前置き

自分の立場の確認

今回わたしはクラウドファンディングページについて
その魅力的なポイントを抽出するために
考察をしていきます。

ところで

皆さんは買い物をするときに何を重視しますか。
商品そのものでしょうか。
商品を売る人でしょうか。

わたしは
商品そのものを重視して買い物をします。
誰が売っているかは重要ではありません。

商品情報は大切なので店員に聞くこともあります。
しかしそれは情報を聞いているのであって
おすすめを聞いているわけではありません。
店員の主観的な情報は排除して考えます。

当然その商品を購入する際に必要な費用は
その商品に対して払っている感覚
であり
店員のために支払うという感覚は皆無です。

一方で
商品を売る人を重視して買い物をする人もいます。
売っている人があんな人だから買わない。
売っている人がこんな人だから買う。
ということです。

この場合は
対価もその人に支払っている
という感覚を持ってるようです。

今回クラウドファンディングのページについて
考察を行う時にこの立場が考察の結果に大きく影響する
とわたしは考えました。

前者の考察結果と
後者の考察結果は
大きく異なるため
まずわたしの立場を明記しました。

もしあなたが後者の立場であれば
考察内容に違和感を覚えるだろうことを
ここで予言しておきます。

考察の方法

今回はクラウドファンディングの
CAMPFIRE全体から
・支援したくなるサクセスプロジェクト
・自身の企画の参考になるプロジェクト

SPARKSチャンネルから
・支援したくなるサクセスプロジェクト
・サクセスできなかったプロジェクト

各1つずつの合計4プロジェクトを選び
それぞれの魅力を考えます。

CAMPFIRE全体から

支援したくなるサクセスプロジェクト

芯の見えるボール

わたしが支援したくなったプロジェクトの1つです。

支援したくなった理由について考えます。

わたしの思考過程からお伝えすると
・愛知県のサクセスした企画の一覧を出してタイルをすべて確認する。
・「芯の見えるボール」というタイトルがわかりやすくて気になった。
・「子ども」というワードが入っており好感度が高く、ページを確認した。
・運動の中でも球技は好きなので、「芯が見えるボール」というタイトルだけでそのプロダクトの有効さを理解できて、ページを確認した。
・国際特許取れているのすごい。
・好感度が高いコンテンツが並んでいる。
・「ヒノマール」っていうのがちょっと政治っぽくて躊躇われる。
・データが提示されている。
・権威性のアピールがある。

まあ面白そうでいいじゃん。

本心的なところを晒すとこんな感じの思考過程です。

とまあこれでは寂しいのでちょっと細かくというか
本当にそれ思っている?というのも含めて考察していきます。

トップには応援したくなるイメージ画像を持ってきています。
子どもが楽しそうにプロダクトを持っている写真です。
女性、子供、高齢者など社会的弱者の画像は有効だと考えます。
同情、共感を得やすいと思います。

タイトルがわかりやすいです。
提供するプロダクトが「現物」であり
タイトルだけでどんなものか簡単にイメージできる商品である
というのは大きいと感じます。
さらに言うと真新しさも含んでいるところがとても効果を発揮していると感じます。
イメージしやすい形容詞+誰もが知っている名詞
というのは刺さりやすいです。

画像、動画、イラストという視覚的なコンテンツによる訴えが多くて理解しやすいです。
この画像や動画やイラストの内容については
細かく言えば、実際に使用している動画であれば、支援者がプロダクトユーザーになった時のことをイメージしやすいです。
今回のコンテンツの要素をいくつかピックアップします。

  1. 実績のあるスポーツ選手の登場

  2. 弱者が利用している姿

  3. エビデンスの明示

というところでしょうか。

1.実績のあるスポーツ選手の登場によって見る人がいれば目を引かれるところはあると思います。ドラマや映画で言えばキャスティングですね。CMで言えば有名人の起用というところになります。すごく興味を駆り立てるコンテンツだと思います。

2.弱者が利用している姿
今回は子供のスポーツ教育現場に登場したり、リハビリテーションで使われている映像がコンテンツになっています。こういうスポーツ系の支援となるとスポーツ愛好家による支援が多いと思いますが、支援する側の大人というのは自分がプロのサッカー選手になる夢はとうに諦め、子供に夢を託しがちです。なので頑張っている子供の姿には弱いと考えます。また、怪我でプロをあきらめたスポーツ愛好家は、リハビリでスポーツ復帰という視覚的な情報には弱いと考えます。
なのでとても理にかなったコンテンツだと思います。

3.エビデンスの明示
実際にボールを利用した場合にどう感じたかのアンケート結果がグラフで表されています。また、筑波大学の教授が出演する動画コンテンツが埋め込まれています。これらはエビデンスの明示の方法の一種と考えます。
最終的に支援をするということは金銭を費やすことになります。そこに詐欺があってはいけませんし、いかにストーリーが美しくて応援したくなっても空虚なものに対しては最終的に支援を決断することはできないと思います。最後の決断をしてもらうのにとても有効なコンテンツと考えます。

他にも普通のボールとの対比はとてもわかりやすく
開発ストーリーは苦労を感じさせ
資金の使い道は明確で
スケジュールも単純明快
実際の応援メッセージは支援者の集団心理を駆り立てます。

結構えぐい考察になっているので、プロジェクト責任者からは
「そんなつもりではない」と言われそうですが
わたしが有効だなと考えるコンテンツとその理由の主観的な考えですので
お気を悪くなさらないでいただければと思います。

自身の企画の参考になるコンテンツ

コンビニ食で健康管理 アプリ CoreQue

個人ユーザーを想定したアプリ開発のプロジェクトであり
参考になると思い選びました。

All-or-Nothing方式のプロジェクトになります。

記事が簡潔で読みやすいと思います。
何をしたいかがはっきりわかります。
リターンと金額設定が参考になります。

コンビニ食というテーマに対して
潜在ユーザーが多く、その課題解決としてのプロジェクトになっています。

不要な情報が少なくてよいと思います。

画像コンテンツで
いかに手軽にアプリを使えるかを訴えることができています。

サービスに対する興味を持つために超えるハードルが低く
そのハードルの低さとリターンや支援金との関係性がちょうどよく
All-or-Nothingであり気軽に支援できるものという印象です。

何が言いたいかというと
支援者のターゲットが
軽めの興味を示す人々であり

その軽めの興味を持った人々が
気軽に支援できるというのは
マッチしているということです。

どれほどの熱量を支援者に要求するのかというのは
CFページ作成のためには検討するべき項目だと新たに
認識しました。

SPARKSから

支援したくなるサクセスプロジェクト

ここで探していると
アプリ CoreQue
をまた見つけました。

SPARKSやったんかい!!

まあ見つけられるということは魅力的なプロジェクトだったのだと
ポジティブに考え、振り返らずに先に進むことにします。

今回わたしが選んだのは
1回30秒の表情フィットネスゲーム「Face Fit」です。

笑顔や滑舌など人のコミュニケーションに関わる
能力の向上を応援するプロジェクト
になります。

「Face Fit」というネーミングにまず興味がわきました。
好青年のさわやかなサムネイルも好感度が高くページに興味が強く湧きました。

実際にどんなプロダクトなのか興味を持ちながら読み進めていくと
表情を作るのが苦手な人が多く、需要があるという話がすっと頭に入ってくるように太字とグラフが訴えてきます。

製品情報のページでは
1回30秒という短い時間で済むような表現や
隙間時間でやれるという内容がとても魅力的に感じました。

隙間時間にやろうとしてハマってしまいそうだと思ったところ
太字で
・ついやりたくなるのに何度もできないこと
という文言が見られました。
やりますね。

リターンでは少額でこの気になったアプリを利用できるという権利があり
わたしだったらここに支援するのかなと感じました。

支援したくなった理由を考察します。

まずは自分が楽しく使えそうなプロダクトだと感じたことです。
そして一生使いたいほどのアプリではなく、単回の支援金支払いで
限定された期間を使ってみられるというのが魅力的だと感じました。

どうして支援したいのにマイナスな意見なのだろうと疑問に思った方もいるかと思います。
説明します。

たとえば永遠に必要だと思うサービスがあったとします。
というより、一度使い始めると絶対にやめられないだろうと思うものです。
具体例を挙げると依存性があるタバコです。
わたしはタバコ嫌いなのでありえませんが
仮にタバコを吸い始めるとしたら
初めてタバコを吸おうとするときにわたしは1箱分のお金だけを考えることはありません。一生分を計算します。
1000円でタバコ1箱のリターンがあります。と言われて簡単に1000円だからと支援するのは早計です。
やめられないことを想定して、一生分を計算して、ランニングコストがかかるのかを考えるべきです。
なので、一度始めたら使い続けないといけない、使い続けたいようなサービスの場合は、気軽には支援できません。無料なら話は別ですが。

でも魅力的だから支援するのであって、一生使えばいいじゃん。
という方もいるでしょう。
現状、新しいそのサービスを利用していない状態でわたしたちは生きています。つまりなくても大丈夫なのです。
新しいサービスを利用し始めるということは生活レベルを上げるのと似ています。
一度上げた生活レベルを下げるのは並大抵のことではありません。

なので一生使えばいいじゃんというような安易なツッコミは取り下げてください。

もし「FaceFit」が一度使い始めたらもうやめられないほどの魅力があるだろうと、そしてそれを使い続けるのにランニングコストがかかるのだろうとわかっていれば私は支援するかどうか、もう少し慎重に考えてしまうということです。

今回のプロダクトはとてもとっつきやすく
それでいて面白そうなところ
実際に使いやすいだろうなという魅力から
支援をしたいと感じます。
開発中のものでありながら
その全貌がわかりやすく説明されていて
よいと思います。

サクセスできなかったプロジェクト

このテーマで選ぶのは心苦しかったんですが
選んだプロジェクトはこちらになります。

フィールドビンゴのアプリ版「DINGO!!」

こちらは残念ながらサクセスはできなかったプロジェクトになります。
それでも十分魅力的な企画だなとわたしは思っています。

このCFページに対して改善すべきポイントを挙げることは簡単ですが
大事なのはわたしの主観だけではなく
サクセスしたプロジェクトととの違いだと思います。

ではこれまで挙げた3つのプロジェクトと比較して
どこが違うのかを考えました。

  • フィールドビンゴについてどういうものかという説明を他のページに任せてしまっていること

  • 導入が長く本題にたどり着くまでにページ閲覧者の労力を要すること

  • 映像コンテンツの不足と動画に音が入っていないところ

これらは他のページを参考に改善の余地があると考えます。

このプロジェクトの支援者にはフィールドビンゴが楽しいものだという共通認識が必要です。なので、フィールドビンゴがどれほど魅力的な遊びなのかを文章だけではなく、たとえば社会的弱者である子供たちが実際にフィールドビンゴをして遊んでいる風景を映像にして提供できると魅力が上がるように思います。

また、サービスの概要までの自己紹介や、なぜフィールドビンゴなのかという説明は、企画に魅力を感じて読み進めた人でそのプロダクトの背景にまで興味を持った人が読めるように後ろの方に持ってきてもよかったのかなと思います。

開発中であるので難しいとは思いますが、実際にアプリを使っている映像を音声ありで流すとよかったのかなと思います。

CFページファーストビューの考察

魅力的な企画の共通点

作ったプロダクトとその目的、つまりプロダクトを利用すると何ができるかが明記されています。

伝えたいことの概要がファーストビューでわかるようになっていて
ページを見ても、内容がすっと頭に入ってきます。

ページを開く前から興味を持ってページを読み進めたい頭にしてくれています。

背景画像は、あまりにも奇抜でなければよいと思いました。
小手先のテクニックというよりは
企画の芯がわかるようなキャッチフレーズや
タイトルが重要
だと思います。

キャッチフレーズの意味合いを考えると
魅力的な企画では
プロダクトが主語になっています。

ぜひ真似したいポイントです。

魅力的なCFページの要諦

  1. 文字以外のコンテンツがほどよく配置されている

  2. ページの中のコンテンツが繰り返したり冗長になっていない

  3. プロダクトを使った結果について最も詳しく言及している

これらが魅力的なCFページの共通項であり
CFページとしての魅力を高めていると考えます。

映像やイラスト、グラフなどのコンテンツをどれほど用意できるかが大切になります。
没入感のある動画がより魅力を高めます。

ページのボリュームは必須ではなく、ページが大きくなるだけの冗長な表現はどのページでも使われていませんでした。
特に文字コンテンツで冗長な表現は大きなマイナスポイントだと考えます。

プロジェクトを支援するかどうかを考えると実際にそのコンテンツを使うかどうかというところは大きな部分かと思います。
つまり、実際に使った場合にどういうことが起こるのか、どうなれるのかというところは最も力を入れるポイントであると思います。
実際にどのCFページでもとてもわかりやすいコンテンツになっています。

まとめ

今回、支援者の立場になってCFページを閲覧しました。実際に魅力的なコンテンツを選ぶ際にかなり主観的なところが入っていると思います。
わたしはとかくプロダクトそのものの質を重視しているところがあるので、前置きで述べたような偏った考え方による考察になってしまっているかもしれません。
ただ、サクセスしているプロジェクトページを参考にできれば、自身が今後作っていくプロダクトについて魅力を十分に伝えられるページにできる可能性が高まると思うので、CFページを再度整える際はこのnote記事を参考にしたいと思います。

とても長くなりましたが

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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