見出し画像

2歳の息子はなぜ歯ブラシを刺してしまったのか

2秒前までニコニコ歯ブラシをしていた長男が、口から血を流し大泣きしている。夫が飛んできて長男を抱きかかえ、私が口をのぞき込むと上奥歯とした奥歯のちょうど間辺りにぽっかりと1㎝程の穴が開いていた

「これはだめだ、救急車だ」

そう言って119番した。刺してから119番をするまでおそらく1分ほど、ありがたいことに救急車は10分ほどで到着した。

玄関にドドドっと3人の救急隊が入ってきたことに怯え、夫にしがみついている長男を引き離し、抱っこで救急車に乗った。

受け入れ先を探して出発するまでに約10分を経て、外傷から病院到着まで約45分だった。コロナが落ち着いたタイミングもあり、本当にありがたい限りだが、日本の救急医療のすごさを目の当たりにした。

造影CTを撮り、結果的に傷は思ったより深いが、幸い大きな血管は傷つけていない。ここから感染が広がらないように抗生剤を投与しながら入院管理となった。

1週間の入院を経て、長男は元気に退院した。


~事故はどのようにして起こったのか~

救急車で運ばれる道すがら、泣き疲れて眠る長男を抱っこしながら、歯磨きのシーンを何度も思い出していた。

言い訳ではなく、長男はたまたま今回はちゃんと座っていた。正座をしてTVのYouTubeで「はみがきじょうずかな」を見ながらご機嫌に歯磨きをしていた。ここのところ、やっと歯磨きを嫌がらなくなり、親としては少し楽になったと思った矢先だった。

私もたまたま隣で一緒に歯磨きをしていた。長男は私の右斜めとなりに座っていた。すこし身体を音楽に合わせながらゆらゆら~としながら歯磨きをする長男を斜めに見ながら、正直危険は何も感じなかった。

「しあげはお母さん~」で振り返ろうとしたのだろうか?はたまた立ち上がろうとしたのか?いや、でも長男が立つ動きをした記憶はない。座った状態のまま前方向にコテッと倒れたいという表現が一番近い。

歯ブラシを持ったまま前方向に倒れ、肘が床にぶつかり、そのまま歯ブラシが刺さったのだろう。


今回はたまたま座っていた、そしてたまたま私はとなりにいた。正直なところ、歯ブラシをもって走り回っていることもあるし、立ち上がることもある。座ってTVの前で歯ブラシをしてくれている時は、3mくらい離れたダイニングテーブルでご飯の残りを食べながら、横目で見ていることも少なくない。

「歯ブラシの時は座る。」「お口に物を入れたまま歩かない。」おそらく幼児を持つ親なら1日に数回、365日言い続けている言葉だと思う。毎日毎日言い続け、それが呪文のようになって、それでも言い続けているはずだ。

もし座っていなかったら、もしもっと激しく転んでいたら、、、、

そう思うとゾッとする。CT画像をみて、歯ブラシの傷の奥に走る大きな血管をみて、鳥肌が立った。


~今すぐできる対策~

ちゃんとしている親はもともとやっていたことだと思う。Twitterでも自分の歯ブラシはしないようにしているという方もいて、反省する。

・歯ブラシは座ってから渡す
・歯ブラシをするときは自分の股の間に座らせる
・歯ブラシをする親が子どもに集中する

ひとまず我が家で決めたのはこの3つ。でもこれ、子どもが何歳になるまで続けるのだろう。子どもが何人もいるうちやワンオペのうちは、どうするのだろう。

安全には変えられない。でもこういうことが起きるたびに自分が敏感になりすぎて、ワンオペで子を見ている時間がよりストレスに感じてしまう。

2歳児さん、すべての瞬間が危険なんだもの。でも、やらなきゃね。

子育て中の方の参考になればうれしいです。同時に、ストレスになりませんように。一緒にがんばりましょう。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?