繋がりができだした時にこそ、気をつけたいこと

ありがたいことに、日々のnote発信や事業開始に向けて準備をする中、企業と関係を持つ方との繋がりが、ぽつりぽつりと生まれだしました!
やはり潜在的なニーズはありそう、と小さな手応えを感じております。

新しい繋がりが出来た時には「まずは、お話しましょう」という段階からスタートするのですが、ここで大事にしている言葉があります。

蟹穴主義。
渋沢栄一さんの遺した言葉です。
蟹が巣を作るとき、自分の体の大きさにあった穴を掘ることから、その考えは生まれています。

自分の分にあった仕事をすること。
それ以上の枠を超えず、領域を守ること。
大事なのは職域の広さではなく、自分にとっての境界を知ること。

産業理学療法は、新しい分野なだけに、何を請け負えるのかも非常に「ふわっ」としています。
産業理学療法を掲げる以上、仕事・職場の身体問題に関わることなら何でも依頼となる可能性があるのです。

ここで、しっかりと自分のできる範囲、経験の分をわきまえ、仕事につなげることが非常に大事だと感じています。
自分の仕事を減らしているようなものだ、とネガティブに感じる方もいるかもしれません。

理学療法は職域を広げるといった名目で、さまざまな分野に関わりを持ってきました。
人間の身体・動きの専門家であるならば、人が携わる大抵の分野に共通項があるので、理学療法士が参入できる現場は多いと思います。

一方で、理学療法士一人一人には個性や強みがあります。
職域が広がったからといって、理学療法士が何でもできるマルチプレーヤーになったわけではありません。

いくら職域を拡大したとしても、「私はここが得意なんです!これなら結果出せます!」という核がなければ、ボヤッとした仕事をして、結果もボヤっと終わってしまうのです。
それが繰り返されれば、現場で理学療法士が必要とされる未来は遠のいてしまう。

私が大事にしているのは、お話をいただいた相手の話をきちんと聞くこと。
何が問題で、自分はどこまで解決できて、それ以上はチームとして行った方が良い結果出せる、といったジャッジがとても重要だと思っています。

同時に、どの範囲に強みを持った理学療法士がいるのか、つながりを作っていくことも、企業のさまざまなニーズに応えるためには重要であると考えます。(ここは今後の強化課題。)

何でも抱えようとせず、自分のできる範囲をきちんと守り、磨く。
新しい分野だからこそ、焦らず、抱えず、誠実にクライアントさんと向き合っていきたいです。

蟹穴!!


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