見出し画像

産業理学療法を発展させたい!!

こんにちは。
理学療法士20年目に突入したyokoです。

気がつけば3ヶ月ほどnoteをお休みしてしまいました。
家族や自分の体調不良が続いて、思うように勤務ができなかったのですが、その間ずっと考えていたのは

「理学療法士(PT)の供給過多の時代に向けて、私が打てる手立ては何か?」でした。
・PTをはじめリハビリテーション関係者に安定した雇用がある
・経験年数が上がっても、自由度高くキャリアを積める
・適正な給与が支払われ、安定した土壌でスキルアップできる

PTが抱える問題を解決するために出した、私なりの答えは
産業理学療法をもっと発展させる!
ということでした。

産業理学療法が活動する産業保健分野は職域での保健活動になる。
産業保健の目的は単に業務に起因する健康障害を予防するだけでなく、働く人を対象に仕事のパフォーマンスの向上や心身の健康面をサポートすることで安全と健康について良好な企業風土、作業組織、労働文化を発展させ、企業の生産性の向上に寄与することである。そのために評価、助言などの支援が行われる。
企業の産業医、産業保健師、産業看護師、安業管理栄養士、人事労務スタッフがその役割を担っている。
この産業分野の理学療法を特に産業理学療法と呼んでいる。

川又華代:産業理学療法の役割,理学療法学,第43巻supple.No1.9-12p.2016


ここから考えられる産業理学療法の本質は「働く人の心身を支え、結果的に企業の生産性を上げること」。
今はフリーランスで活動している人も多いので、企業だけでなく、個人経営者も対象になるでしょう。

病院では治すまでが一段落ですが、産業理学療法は、その対象者の生産性を上げることがゴールなのです。
生産性というと収益を上げることと思い浮かべやすいですが、広い意味では対象者が何らかの社会の(誰かの)問題を解決できる状態まで持っていくことだと考えています。

より少ない仕事量で、より多くの、大きな問題を解決することが「生産性の改善」です。

身体だけでなく、対象者の仕事への考え方や、問題の捉え方までを理解しないと、その対象者の生産性向上には結びつきません。

余談ですが、私は企業ホームページやIR情報などを眺めて、世の中のお金の流れを考えたりするのが好きだったりします。

こんな仕事を請け負う企業があるのか
今は、こんな業界が伸び盛りなのか
海運業株式が伸びているけど、売上に対して利益率があまり高くないな。原価率も上がっているし、業界の企業努力が大変だろうな。
一人一人の労働内容や時間はどんな感じなんだろう?

などと考えるのですが、
だんだんPT魂が炸裂してくるわけです。

この業界にはどんな労働や作業があるんだろう?
どんな体の故障が起こりうるだろう。
体のためにどんなケアしてるんだろう?

そんな時には、今まで見てきた、たくさんの働く患者さんの顔や症状が浮かんできます。

整形外科に15年も勤めていると、本当にいろいろな職場環境の患者様と巡り合います。
その場に行ってこそいないけど、仕事の様子を事細かく聞いて、「こういう場所でこういう動きをしていれば、この場所が問題かもしれない・・・」などの予想して、いち早く、その部位を中心とした身体評価に入ります。

仕事の話で盛り上がり、たまにはグチをこぼしてしまう患者さんもいます。
その人の仕事に対する考え方や、距離の取り方が治療結果に影響することもあります。

私は働く人が好きです。
「働く」をもっと深く知って、支えたい。


日本のGDPは伸び悩んでいます。
GDPとはいわば、国全体の稼ぐ力。
企業の役割は社会で起こる様々な問題解決のために生産性を向上させ、利益を出すことです。
円安、物価高が重なり、売上は上がっても企業利益には繋がりにくい状況に拍車をかけています。

当然、働く人1人1人に対する仕事の負荷は上がってきます。
身体負荷も、心理的な負荷も。

日本のGDPがこのまま下がって、貧しい国になってしまうのは避けたい。
理学療法士として何かできることはないのか?と考えたときに、もっと現場レベルで働く人を支えられないか、という道に行きつきました。

働く人の体に負荷が少ない環境を模索して、間接的に生産性を上げることで、費用対効果のエビデンスを作りたい。
費用対効果があることを明確に証明できれば、企業を舞台に活躍できる理学療法士が採用されやすくなるのではないか??

理学療法士供給過多の時代を迎えるにあたり、別の舞台を用意できるかもしれない!

PT20年目を迎えた節目の年。
目標が明確になった年。
やれることを片っ端からやってみたいと思います。

とはいえ、個人の力では難しい。
これからは積極的に研修会に参加したり、この世界に詳しい人に会いたいと思っています。
yokoっておもろいな、と思ってくれる方がおりましたら、ぜひ、コメントください。

今後は、noteでは「働く」の周りにある日本の現状や、今ある産業理学療法の知見ついて情報収集し、得た情報や考えたことなどを発信していきたいと思います。

これからもよろしくお願いします。






この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?