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インバウンドマーケティングでで勝つ日本企業、負ける企業の差

実は「何故売れたか」が分からない会社が多い、インバウンド領域

中国人が免税店やドラッグストアから大きな免税袋を抱えて出てくるのを、皆さんも見かけたことがあると思います。

中国人が日本で爆買いする理由は、一つではなく複数あります。
・日本の商品は効果がいい(安全)
・中国では売っていない
・親戚や友人にお土産として頼まれている
・日本で買ったほうが偽物の心配がない
・安い
・転売ヤーが暗躍している(この話はまた別の機会に)
などなど。。。

龍角散、イボコロリ、サカムケア・・・
これらは中国人の爆買い対象となって、今でも売れているブランドです。

このように爆買いされている多くのブランドたちの中で自社で意図的に何かしらの「仕掛け」をしたことで爆買いされるようになった
ブランドがいくつあるか、皆さん分かりますか?(上記の例に出した3つのブランドのことを言っているのではないですよ!)

答えは何となく分かっているかもですが、実はほとんど皆無に近いんです。

言ってしまえば「たまたま売れた」だけなのです。

さらに言うと、なぜ爆買い対象の商品になったのかすら分からないことがほとんどです。

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ちなみに爆買いと対象となる理由は
・芸能人が紹介していた
・有名な中国ドラマにちょこっとだけ映りこんでいた
・中国でも有名な日本の芸能人が宣伝に起用されていた(ガッキーなど)
・そもそも、超有名ブランド(資生堂など)
など、ここには上げきれないくらい様々な理由があります。

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売上が伸びるのはOK。でもそれだけでいいのか?

もちろん、中国マーケットに対して仕掛けなくても売れるのは、日々コツコツと商品力を磨いたり、それまでの日本マーケットに対するブランディング活動だったりをやり続けていたからこその結果なので、とてもいいことです。

ただ中国マーケットに対して何かを仕掛けたわけではないのになぜか中国人に売れている、という現象を「ラッキー」だけで捉えていると、5年や10年と言う長期目線で考えたときに自社の中で「中国人にはこうすれば売れる」「これは売れない」というノウハウが全く残らない結果になり、一時的なボーナスのような捉え方で終わってしまうのです。

これ、とっても勿体なくないですか?

さらに、ここからは日本は人口減少が始まり、何を商売にする上でもマーケット規模は小さくなります。これはもう避けられない事実です。
こういった状況下にも関わらず中国という新しいマーケットで戦うためのノウハウを蓄積しなくていいのでしょうか??

そういう会社ほど
「爆買いはどうせもうすぐ終わるから、そこには期待していない」
と口癖のように言ってます。

勿体ない。。。

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インバウンドマーケティングでで勝つ日本企業、負ける企業の差

今回の記事で一番言いたい事です。
インバウンドマーケティングで勝つ企業と負ける企業の差は、結論「トライ&エラー」を繰り返してPDCAサイクルを回し、自社にノウハウを蓄積していっている会社です。

この差は非常に大きいです。前回の投稿でも書きましたが「他社の成功事例を聞いてやりたい」と言っている会社は、たいてい負けてます。そもそも他社が成功しても、自社が成功するとは限らないので。
(ブランド力、価格、売り場面積、などなど、条件が全く一緒なブランドなんてない)
100社あったら100通りの成功事例があると思ったほうがいいくらいです。

実際に某化粧品ブランドは、ここ数年、対中国人売上が絶好調だったにも関わらずネット上でネガティブコメントが広まったことで売り上げが下がり続けました。
結局「なぜ売れたか」が分からないので、そこから「どう立て直していいか」が分からず、結局代わりとなる新商品を出す、という流れになってたりします。

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まとめると

トライ&エラーでPDCAを回し、自社だけの成功ノウハウを貯めるべし!

現場からは以上です!

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