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【鉄道旅行】お年始冬の青春18きっぷ旅③ ~大阪で回り道~

2022年1月9日・10日に一泊二日で関西に行きました。

話題のホテルに投宿

新大阪駅の在来線改札を出て、予約していたビジネスホテルに投宿すべく東口に進みます。
途中メガバンクのATMがありましたので横浜在住時代の名残で今でも持っている通帳に記帳します。一応富山にも支店はあるのですが、富山市に1店舗のみで使い勝手は良くありませんが、大都市圏在住の友人知人と金銭のやり取りをする時には重宝しています。結構未記帳が溜まっておりすぐに通帳繰越になりました。
新大阪駅の東口と言いますと地下鉄や新御堂筋が通る西口と反対側で裏口の雰囲気であり、確か高架の駅舎から地上まではおよそビル3~4階分の階段しかなく、荷物を抱えて降りるのはしんどいな…と思いながら足を進めると、エレベーターが設置されていました。
エレベーターで地上に下りるとビジネスホテル、コンビニ、飲食店が並んでいました。少し歩くと目的地に到着しました。

改装工事中の「大阪コロナホテル」

そう。今回投宿したのは「コロナホテル」です。
新型コロナ禍が始まった約2年前、ツイッターでその存在を知りました。東京から来る新幹線の車窓からも見えるのですが、横浜在住時代含めて新大阪まで新幹線に乗った事が殆どなく、見落としていました。

「大阪コロナホテル」外観

改装工事中で1階が閉鎖されておりチェックインしようとフロントを探すと、地下にある駐車場にあり、スロープを降りると仮設のフロントとロビーがありました。
チェックイン手続きをするとフロントの奥に同じく仮設の事務所があり、石油ストーブが置いてありました。
部屋の鍵を貰い、エレベーターに乗るとリクルートスーツを着た女性の相客が乗っており、途中の会議室のあるフロアで降りていきました。よく見ると秘書検定が行われていたようです。
部屋に落ち着き、大荷物を置いて暫く休んだ後、大阪での行動に移ります。今回の主目的は大阪日本橋にある「オタロード」を散策する事ですが、もう1つ調べたい事がありました。

大阪コロナホテル外観。

再びおおさか東線に乗車

身軽になってホテルを出、新大阪駅まで歩き、再び手持ちの「青春18きっぷ」を改札で見せてJRおおさか東線に乗ります。

JR俊徳道の駅名標。

座席が半分位埋まった201系の久宝寺行きに乗り、JR俊徳道で降ります。この辺の駅は既存の鉄道と交差する所に駅があり、新参者として遠慮しているのか駅名に「JR」が冠されています。他地域では民鉄や地下鉄で既存の駅があっても考えられない話です。

JR俊徳道の駅名標。
電車を見送る。

高架のホームから地上に下り、改札口を出ようとすると自動改札機しかありません。傍にあったインターホンで係員を呼ぶと遠隔操作になっているらしく、「青春18きっぷ」を持っていると告げると扉が開いて通れました。

JR俊徳道駅舎

近鉄電車に乗換

駅を出ると、向かいに近鉄大阪線の「元祖」俊徳道駅があります。

近鉄俊徳道駅舎。

JRと近鉄の駅舎の間には屋根付きの通路があります。双方の駅舎の間にロータリーがあり、バスが停まっていました。

俊徳道駅バス乗り場。

JRの駅名標には大阪市内を示す「阪」の文字がありましたが、実はここは大阪市内ではなく東大阪市にあります。なので停まっているバスは旧大阪市交通局の大阪シティバスではなく、民営の「大阪バス」です。

近鉄俊徳道駅看板。

近鉄側の改札を通り、ホームに上がると程なく大阪上本町行きの普通電車が来ました。この駅は普通電車しか停まりません。

近鉄電車の車内。

車内は空いていましたが、その乗客も大阪難波行きの電車と対面で乗り換えが可能な布施と鶴橋で降りてしまいました。

普通電車だが大阪上本町~松阪・宇治山田間の快速急行など長距離で使う車両で、化粧室が付いていた。

終点の大阪上本町で電車を下り、暫し駅構内を歩きます。関西民鉄に多い頭端型のホームが並び、近鉄百貨店もある一大ターミナルですがミナミの中心から離れており、人出は余り多くありません。

近鉄大阪上本町駅ホーム。

大阪上本町で調査

何故わざわざこの駅に立ち寄ったのかと言いますと、ウィキペディアの「奈良新聞」の記事に「奈良新聞」の販売箇所にこの近鉄大阪上本町駅売店の記述もあった為です。その裏付けを取ろうと思った訳です。
「奈良新聞」は近鉄の駅売店がコンビニ化され、ファミリーマートの運営になる前は奈良県内の駅以外でもかなり広範囲で売られていました。確認したのは、京都・名張・難波・上本町です。
しかし、ファミマに改装された後は品揃えの整理が行われたようで「奈良新聞」の取り扱いはなくなってしまいました。(名張は構内の売店自体閉店)

大阪上本町駅売店の新聞陳列その1。

手始めに改札内にあるファミマを見てみますが、見当たりませんでした。
地下にも奈良線と大阪難波方面の電車が発着するホームがありますので、そちらも見てみます。

大阪上本町駅売店の新聞陳列その2。

こちらにも「奈良新聞」はありません。
しかし、地下のコンコースに「上六書房」なる書店がありました。生憎土日は休業のようで、この日は日曜日でしたのでシャッターは閉まっていました。

シャッターが閉まった「上六書房」外観。

そして看板には「新聞」の文字がありました。

書店なのに「新聞」の文字が踊る「上六書房」の看板。
本と並び「新聞」の文字が踊る「上六書房」の看板。

2000年代初頭まで大阪上本町駅地上ホームの改札口近くの売店では大阪市内で普通に売られる新聞の他、「奈良新聞」「奈良日日新聞」「中日スポーツ」「USA Today」なども売られていました。
確認は出来ませんでしたが、もしかしたらこの「上六書房」がその後継として「奈良新聞」も扱っているのかもしれません。
…と、当時は思っていたのですが、後日調べてみると「上六書房」は産経新聞系列の即売卸業者、「株式会社かんそく」が運営しており、「奈良新聞」を扱っている事が判明しました。

ツイッターもやっており、見てみると結構新聞に関しても色々と企画モノを販売しているようです。

大阪上本町駅売店の新聞陳列その3。

その事を当時まだ知らず、改札を出ても駅構内のファミマを巡り、「奈良新聞」を置いていない事を確認し溜め息をついていました。

大阪上本町駅売店の新聞陳列その4。

こうして成果がないまま、失意の内に駅を出ました。



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