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今も昔も子どもはそんなに変わらない

2024年3月23日に、佐藤友美さん主催「さとゆみゼミ」を卒業。卒業後も、文章力・表現力をメキメキと上げ続けるため、仲間と共に、note投稿1,000日チャレンジをスタート。

Challenge #30

本業でコラムを執筆させてもらうことになった。テーマに関連する人から話を聞いて、700文字ほどのコラムにまとめるというもの。

昨日が初取材の日だった。不登校や特別支援を担当するT先生から話をきいた。場所は市役所の3階、通路側がガラス張りになっている会議室だ。4人掛けの白いテーブルがあるだけの小さな部屋。

会議室に入り、T先生はガラスに背中を向けて座った。仕事中は他愛もない雑談をすることもある私たち。しかし、向かいに私が腰掛けて、テーブルの真ん中にボイスレコーダー代わりのiPhoneを置いたとき、心なしか緊張した空気が広がった。

ボイスメモのアプリを起動させ、「あー、あー」録音レベルを確かめる。「今日はよろしくお願いします」の一言で取材のスタートを切った。

インタビューは、1時間以上にも及んだ。30分ほど話して一度まとまりかけたとき、「最後に言っておきたいこと、ありますか」と聞いた。T先生は見上げるように私を見て、「目標は何かと聞かれたら、言葉に詰まる」とぽつりと言った。私は、「というと?」と、話を促した。

T先生は、まだ答えがない問いについて、話しながら考えているようだった。最後に、現時点での暫定解を話してくれた。

想定していたよりも、ずっと深い話が聞けたと思う。照れるように話していたけれど、T先生の子どもたちに対する切実な思いが伝わった。多様化したのは社会や価値観のほうで、子ども達そのものは今も昔もそんなに変わらないと思う、とT先生は言う。流行りの教育論で、子どもたちの幸せの本質を見失ったりしない。

コラムのゴールは「わたしたちの取り組みを市民に知ってもらい、応援してもらうこと」。取材中に感じた、チーム・教育委員会への信頼や安心を、曲がりなく市民に伝わるように書けるだろうか。

しかしその前に、テープ起こしがある。たった700文字のコラムなのに、1時間以上も話してしまった。

そして今は、佐賀弁ばりばりのテープ起こしに手こずっている。Nottaで起こした文章を見て、あれ?っと思ったワード。「T先生、『ガバナンス』なんて言ったっけ?」と思って、音声を聞いてみると、「がばい(=とても)少ないんですよ」と言っていた。

方言対応の文字起こしツール、あったら売れると思うよね。

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