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ランキング圏外の私にできること

2024年3月23日に、佐藤友美さん主催「さとゆみゼミ」を卒業。卒業後も、文章力・表現力をメキメキと上げ続けるため、仲間と共に、note投稿1,000日チャレンジをスタート。

Challenge #34

昨日、さとゆみゼミの九州同窓会に参加した。参加人数は、さとゆみさんを含め11名。一人ひとりとじっくり話せる、絶妙な人数だった。ゼミメイト(クラスメイト的な)は2名で、さとしさんとりゅうさんが参加していた。そのほかは初めましての人だったり、「あなたが、あの!」の人だったり。

4、5人と濃密な話をして、頭がぐるぐるしている。締めのラーメンを食べ終わってホテルに戻るころには、ズーンと頭が痛いと感じた。久しぶりにアルコールを摂取したからだけではない(梅酒のロックを3杯飲んだ)。大量のインプットと思考と驚き、発見とシナプスがにょきにょきと…、それらが脳内で入り乱れ踊っているようだった。

すべてを書くことは早々に諦めて、「くまちゃん」こと、くましろひろこさん(@sakurakuma165)とお話したことについて書きたい。 ※ご本人の許可を得ております。

くまちゃんは、福岡県在住のライター・エディターさん。おもにビジネス系メディアでの記事を担当され、ブックライティングも手掛けられている。宣伝会議さんの講座や、私の所属しているWebライターラボというサロンで講師を務められたこともある方だ。(くまちゃんのポートフォリオはこちら


北九州からのバスが渋滞に巻き込まれたとのことで、少し遅れてきたくまちゃん。2つのテーブルのうち、私とは違うほうのテーブルに座った。

「おぁー、くましろさんだーー。パソコン画面で拝見するより(←失礼)お肌がツヤツヤ!すごい美人さんではないかーー」

Webライターラボでくまちゃんがゲスト講師だったときの回が、頭のなかで再現VTRのように流れていた。最も印象に残っている講義のひとつで、SEOを主戦場とするWEBライターだった私は、ライターという仕事の広い世界を知った瞬間でもあった。リアルのくまちゃんにお会いして、有名人を遠巻きに眺めているような感覚だった。

途中で席替えがあり、私の目の前にくまちゃんが座ることになる。「こんな機会はめったにない。恥ずかしがらずに質問してみよう!」と、よくわからないスイッチが入った。

制作会社に勤めていた時代から専業になるまでの変遷を、根掘り葉掘り聞いた気がする。今はライターとして1円も稼げていない私。ブレイクスルーになるヒントはないか、探していたんだと思う。

くまちゃんの会社員時代の話が心に残っている。

制作会社で忙しく働きながらも、必要に応じて外部の勉強会に参加したり書籍を読んだりして、学ぶことを厭わなかった。たとえば、ブックライティングについて理解を深めたいと考え、上阪徹さんの「ブックライター塾」を受講した。そのときは、週末の講義のために4週連続で福岡から東京に通ったそうだ。

フリーランスになって、初めてブックライティングを手がけたときは、上阪さんの講座で学んだことが生きた、と教えてくれた。


社内で成果を上げるだけでなく、自己成長にも時間やお金を投資してきたというお話。「やっぱり優秀なライターさんは、会社員時代からの意識が違う」と、感心するばかりだった。

そして、くまちゃんはこうも言った。

「会社で何番目に仕事ができるかよりも、世の中に『全国クリエイターランキング』というものがあるとしたら、私は何番目だろう、とよく考えていた」

ランキングの中の上か、上の下になれるくらいがんばれば、フリーランスとして生きていけるかなぁ、とぼんやり思っていたそうだ。

顔面に水をかけられて、目が覚めた。まさにそんな感じ。

もちろん、確かめようのない問いだ。しかし、そのマインドで働いてきたからこそ、会社という枠組みから外れても世の中から求められ続けている。つまり、仕事が途切れない。いつでも、どこにいても、稼ぎ続けられる。

くまちゃんの言葉がみぞおちの辺りにストーンと落ちて、同時に恥ずかしくなった。学生だったときは、学校や福岡県の中で何番目に頭が良いだろう、と考えていた。先生だったときは、勤務する学校の中で何番目に良い先生だろう、と考えていた。さとゆみゼミで学んでいたときは、21人の中で私が一番書けない、下手っぴだ、と狭い狭い世界で順位づけして、ひとり落ち込むことがあった。

もっと視野を広げる。Webライターより広い、ライターという世界。いやいや、ライターより広く、クリエイターという世界。全国クリエイターランキングで私は何番目だろう。

考えなくても明白だ。ランキングにも載らない、圏外。だったら、As much as I canで、学び、書きつづける。狭すぎる「⚪︎⚪︎ランキング」に落ち込んでいる暇はない。

締めのラーメンをくまちゃんと半分こした夜

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