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あと少し、さとゆみゼミで、もっと。

2024年3月23日に、佐藤友美さん主催「さとゆみゼミ」を卒業。卒業後も、文章力・表現力をメキメキと上げ続けるため、仲間と共に、note投稿1,000日チャレンジをスタート。

チャレンジ#11

今日、さとゆみゼミの「アドバンス講座」に申し込んだ。朝の8時に受付開始。希望者は、さとゆみさんにDMで参加表明することになっていた。10分前の7時50分、Facebookのチャット画面を開いた。「あいです。アドバンス受講希望します」と打ち込み、下書き状態で受付時間になるのを待つ。8時ちょうどに紙飛行機マークを押し、送信完了。

ほどなくして、さとゆみさんから「2人目」のメッセージが届いた。

送信ボタンを押すまでの約1分間、今までに経験したことがないくらい、心臓がドンドンと胸を打っていた。なんでこれほど心が暴れたのだろう。

さとゆみゼミを卒業して、約10日。ゼミで学んだ3か月間は、インタビュー記事をはじめ、やったことがない課題ばかりで面白かった。しかし、「自分の書く技術」について、軽い絶望も感じていた。そもそも、ライターに向いてないんじゃないか、とネガティブ沼に何度もハマった。卒業して10日ほどたった今、やっと沼から這い出して、「今できる努力をやっていこう」と、立ち上がったところだった。

心臓がドンドン鳴ったのは、多分、「ライターに向いてないかも」の疑惑に、確定ボタンが押されてしまうかもしれないから。でも、私がライターとして一人前になれるとしたら、さとゆみさんから学ぶしか考えられない。恐怖と希望と、半々。


大学2年生のころ、1か月だけアメリカにホームステイしたときのことを思い出した。カリフォルニア空港でホストファミリーと対面したとき、まったく英語が聞き取れなかった。高校でも大学でも英語の成績はトップクラスで自信があったから、たいへんなショックを受けた。中学校で習ったはずの英単語さえ、聞き取れなかった。

ホストファミリーは夕食中の会話を好んでいて、毎晩2時間ほどのおしゃべりが続く。私はポケット辞書をそばに置いて、英単語をつぎはぎしながら、何とか会話する。英文法の正しさなんて検証している余裕もなかった。脳の使ったことない場所をフル稼働させていたのだろう。ベッドに横になって目を閉じて、次に目を開けると翌朝、という日々が続いた。

アメリカ滞在3週間ほど経ったとき(日本帰国まであと1週間のとき)、ふと気づいた。ホストファミリーが何の話をしているのか、わかる。頭の中で「英語→日本語」に変換せず、英語のまま理解している感覚。

空港でホストファミリーに別れのハグをしたとき、「こんなに英語ができない私」への軽い絶望と、「もう少しで、もっと分かりそうなのに」という、強い切望がごちゃまぜだった。


さとゆみゼミを終えて、見えなかったものが見えるようになった。面白い文章が、なぜ面白いのか、自分なりに言語化できる。ときどきは、論理が「?」な文章にも気づけるようになったし、理由も説明できる。面白い表現を読むとキラッと光る感じがして、Notionにメモするようになった。今までは、文章を読んでも、「面白かった」とか「つまらなかった」とか、思うだけだったのに。

もう少しで、分かりそう。もっと、書けるようになりたい。

20年以上前のあのとき、2度目のチャレンジをしなかった。でも今回は、「書くこと」だけは、あきらめたくない。さとゆみゼミで、もっと、もう少し学びたい。

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