要約の要旨

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の要約（第６章）では、勉強のための勉強は意味がなく、明確な目標が決まってから調べることが大切であると述べられている。また、知識はやりながら覚えるべきであり、いいアイデアは新しいものでなく、すでにあるものの組み合わせによる応用であると指摘されている。さらに、タスクリストを作成し、１５分程度で終わる単位の仕事に分けることでリズムをつけ、達成感を持続することが重要である。

勉強方法

• 目的のない勉強はしてはいけない。

• 別の表現をすると勉強のための勉強に意味はない。

• 勉強のための勉強とは何となく将来役立つかもしれないなどの漠然とした理由で望む勉強のこと。

• 明確な目標が決まってから調べ出した方が良い。勉強ではなく調べるのがキモである。

• 何かを習得するには「やりながら覚える」のが良い。

• 何かやりたいことがあってそれを実行するときに必要なものだけを参考書や解説書から拾ってきて使う。実際に作ってみる。それを繰り返す。

• 勉強はあくまで手段であり、何かやりたいことがなければ特に必要はない。

• 著者は１９８９年以来アメリカで働いているが、特別な英会話の勉強はしたことが無い。

• この場合でも必要な英語について調べる方法を取った。次の会議で発言したい内容を辞書を引いて調べてから会議に臨むことを繰り返した。そうしているうちに勝手に喋れるようになった。

• 何かの実践のために知識が必要な場合、知識はやりながら覚えていくべきである。

アイデアの発想法

• いいアイデアとは、自然と出てくるものであり、新しい何かである必要はなく、すでにあるものの組み合わせによる応用にすぎない。

• 今あるサービス、製品、考え方を「何か使い勝手の悪い部分、気に食わない部分はないか？」という視点で眺めてみると良い。

• もう一つのヒントは「何か新しい商品、サービス、考え方が出てきたら、それと何かを組み合わせて面白いものが出来ないか？」という視点で世の中を眺めること。

• 上記の視点を習慣化していくことが重要である。それには疑問に思ったこと、引っ掛かりのあったことに気を配り、即座にメモに残していくことを続けると良い。

• 「こういうのがあったらな、、」「この製品のここが惜しいんだよな」こういった思考が明日のイノベーションを起こしている。

• 「無理だ」という人の多くが実は、そのことについて実際にはほとんど何も調べていないし、考えてもいない人だということを心に刻んでおくこと。

タスク管理

• ぜひ今日から実践すべきことは「夜寝る前に明日やることのタスクリストを作成すること」である。

• タスクリストで重要なのは、１５分程度で終わる単位の仕事に分けることである。

• １５分程度に分けることでタスクにリズムをつけることが出来る。細かくすることでどんどんチェックをつけることが出来るので達成感が持続する。

• このリズムが「仕事を追っている感覚」をもたらす。