今すぐ実践ロケットスタート時間術

このドキュメントは「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の第4章の要約です。この章では、「ロケットスタート時間術」という仕事の仕方について説明されています。この方法では、締め切りを守るために、最初の2日間で仕事のほとんどを終わらせることが重要であるとされています。この方法を実践するためには、仕事が決まったらすぐに取り掛かることが大切であり、スラック（余裕）を確保することが最大の鍵であるとされています。

• この章の内容は、著者が導き出した仕事の仕方の結論、「ロケットスタート時間術」である。

• 100人に1人もできない「あること」とは何か。それは常に締め切りを守ることです。正確に言い換えれば、「常に締め切りを守れるような仕事の仕方をすること」である。

• 例えば、パーティーに花を届ける事が仕事であれば、あなたの仕事はパーティーに花が間に合うように花屋さんに予約することではなく、パーティーに花を間に合わせることです。

• 予約していても何かトラブルがあって、間に合うとは限りません。予期しないアクシデントが起こることを前提としなければならない。

• 最初はのんびりしていても、最後に頑張れば何とかなるというラストスパート志向が最も良くない。

• ラストスパート志向の一番の欠点は、最後の最後までそのタスクの本当の難易度が分からない点である。

• スケジューリングの段階で締切は絶対に守るものという前提でのぞむ事が重要。そして次のようなやり方をとる。

  • まずはスケジュールの割り出しのために２日くださいと答えて仕事に取り掛かる。

  • その２日をロケットスタート期間として使い、２日でほぼ完成まで持っていく。

  • その２日でほぼ完成まで持っていけなかった場合はこれを危機的状況と認識してスケジュールの見直しを交渉する。

• 大切なのは、２日で全力のスタートダッシュを行うこと。

• 仕事が終わらなくなる原因の９割は締切間際のラストスパートである。

• １０日でやるべきタスクならその２割の２日間で８割終わらせるつもりでロケットスタートをかける。

• ２日で８割方完成していれば、残りの２割の「完成にまで持っていく仕事」を残りの８日間をかけてゆったりと行なっていく。

• この段階では全力で仕事と向き合うではなく、仕事の完成度を高めることを意識して向き合うことが大事である。

• 時間がある時にこそ全力疾走で仕事をし、締め切りが近づいたら流す。この考え方が重要である。

• ロケットスタートを実践するときのコツは仕事が決まったらすぐにやること。

• 取り掛かる時期が早ければ早いほど不安は小さくなる。

• ロケットスタート期間中は考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えることが重要である。

• ２日で８割終わったのだから、３日で終わるのではないかと考えるかもしれないが、それは間違いである。

• なぜなら、３日で終わらせると続け様に次の仕事を依頼されるからである。

• ずっと全力で働き続けることは出来ない。いつも全力を出していると真の実力を発揮出来なくなる。

• スラック（余裕）の確保こそ、ロケットスタート時間術の最大の鍵である。