「書く瞑想」の要約(はじめに)
要約の要旨
「書く瞑想」は、自分の中にある気づきを引き出すための瞑想法であり、自己対話を繰り返しながら、自分らしく人生をシンプルにしていくことを目的としている。感情ジャーナルと呼ばれるメソッド体系に基づき、書く習慣化を通じて、自分を感じながら書くことで気づきを得ることができる。自分らしい人生を送るためには、健全なカオスを通過していく必要があり、自己実現に書くというシンプルな習慣があることで求道できる。
考えずに心に湧き上がることをそのまま書いてみる。
書き出すと、大切なことが見えてくる。
人生を変える力は自分の中にあると気付く。
本書では、書くことで頭と心を整え、自分らしい人生をシンプルに送るための方法を紹介する。
グーグルでは、マインドフルネスの一環として「ジャーナリング」という思いつくままに書き続けるワークを取り入れている。
意識的な思考ではなく、自分でも気付かない深層の「感情」をすくい上げることで、自分への理解が進む。
「書く瞑想」で次の3つを目指している。
心が整う。
書くことでマイナスの感情が浄化されて減っていく。
一方で些細なことでも感謝、思いやりなど見過ごしていることを味わうことで心の充足が得られる。
小さくできることから改善していけば心の充足度が高まっていく。
生活が整う。
やることを増やし続けると「時間がない」「心に余裕がない」よって何も出来ないというサイクルを繰り返す。それらが自己嫌悪や達成感のなさにつながり、心が乱れていく。
書く瞑想で出したものを振り返り、大切なこと、不要なことを軸に修正すれば生活は整っていく。
人生が整う。
生活をシンプルにしても、人生の充足感につながらないことがある。ライフクライシス(人生の危機)という内側の心と外側の現実が合わないギャップを感じることがある。その場合、「私の人生の目標は何か」「何を求めているか」について答えを探求していく必要がある。これらは私たちの心の中にしか答えがない。「書く瞑想」で自己対話をしていけば、答えを自然と見つけることができる。
どうすれば「人生を変えられるのか」「自分らしく豊かに生きられるのか」を習慣化という観点から探求し続けてきた結果、行き着いたシンプルな習慣が「書く」ことだった。
人生の変化は気づきから始まる。
「そうか!」と腹落ちしたとき、別の表現をすると「ディープインパクトの気づき」を得たときに人は本当に変わっていくきっかけをつかむことが出来る。
では「ディープインパクトの気づき」をどうやったら得られるのか、その答えは書くことで自己対話を続けることにある。
自分を感じながら書くことはすなわち「瞑想」である。そこで本書は「書く瞑想」になっている。
書く瞑想のメソッド体系を「感情ジャーナル」と呼んでいる。
「感情ジャーナル」は大きく3つのステップで行う。
1️⃣ 書く瞑想
今感じているマイナス、プラスの感情にフォーカスして書く。
一日15分(放電、充電)
日々のログの中に自分らしさやシンプルに生きる基準が眠っている。
2️⃣ 書く片付け
心のログも取りっぱなしでは深い気づきには至らない。
客観的に見て整理することが重要
月に一回時間を取り、じっくりと向き合っていくのが次のステップとなる。
これによりより深い気づきが得られる。
3️⃣ 書く習慣化
深い気づきを得られると、変わるきっかけをつかむことが出来る。
これを増幅させるには、自己対話と行動を繰り返して進化していくことが重要である。
自己対話と行動をダイナミックに循環させていくことが重要である。
人生を変えるには、健全なカオス(試行錯誤と葛藤)を通過していく必要がある。
禅に坐禅があるように、自己実現に書くというシンプルな習慣があることで求道できる。
本書の最終的なゴールは「自己対話を繰り返しながら、自分らしく人生をシンプルにしていく」ことにある。
自らの内側にある、変化する力を引き出すのが「感情ジャーナル」です。
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