「待ち遠しい」が終わる、旅に出る
夏が始まる前の高まる気持ち。初夏のさっぱりした響き。旅に出る前が日々の中で最も機嫌がいい。「夏」も「夏休み」も言葉にするのが好きでたくさん使ってしまう。こんなふうに 季節を意識することを他の季節よりもいっそう強く感じるので、やっぱり夏が好きなんだなーと思います。
そして旅に出たら、やっとここまでたどり着いた気持ちと もうあの出発前のワクワクが終わってしまったんだとさびしい気持ちにもなります。始まったばかりなのに。
旅の前、約束の前、予約したレストランに行く前、こんな始まったら終わってしまう「待ち遠しい気持ち」を毎回記しておきたい。
今回はそんな想いを書いてみます。
旅の曲、旅の香り
毎年、季節ごとのプレイリストを作ります。特に夏のプレイリストは重要です。
「出発前に旅の曲と旅の香りを準備する」という話を聞いたことがあります。その曲を聴くと旅を思い出して、その香りをかぐと訪れた先を思い出せるように。その話を聴いてから季節ごとのプレイリストを作るようになったのだったかな。
香りは今思い出したので、滞在期間中で石けんを見つけよう。
旅の名言
旅の中で聞いた言葉を後で思い出すことがよくあります。撮った動画の中で家族が面白いことを言ってたから、との理由で耳に残っているものも。
南仏のセット(Sète、日本語ではセートと表記させているのも見かけます)に着いたばかり。思いがけず気に入って今回4回目の滞在です。コロナ禍で3年間来られなかったので久々。車中で「あれは2回目に泊まったところ」と口に出した時、娘が幼稚園の年中さんの時だったな、と娘の発した言葉と滞在した場所のバルコニーが鮮明に浮かんできました。
そんな言葉を思い出していたら、後から絵が浮かぶように 名言を刻もうと思いました。名言と言うと大げさだけど、話の中で娘が幼いころ 旅の中で発した面白い言葉を「人生初の名言!」と私が冗談めかして言ったからなんですよね。
旅をより鮮明に
何度も「あー、もうすぐ出発だ。出かける前が一番楽しいのに」と言ってしまい「だったらキャンセルして、また何度も予約し直せば?」とうんざりされるくらい旅前の高揚感を味わうのが好きです。
旅が始まってしまえば、「夏のクライマックス来た!」の気分と同時に待ち遠しかった気持ちはゼロに。感傷的な気分にも。
今度は旅をめいいっぱい楽しめるようにあれこれ考えようと思います。出発前と出発後、気分がはっきり分かれるようです。
まずは、
曲
香り
名言
これらが残るように。これらを決めるつもりで過ごしたいと思います。「無理やり決めなくても自然に記憶に残るもの」そんな声が聞こえてきそうです。だけど無理にでも決めたい。2019年のセットと今年のセットを別々に思い出したいんですよね。
これが人によっては、本だったり、色だったり、アイスクリームの味や服、それぞれに楽しめると思います。あー、本も読みたいな。
後から、例えば音楽にふれて「これは2023年のセットを思い出すな」と言えたらいいな。みなさんの旅を楽しむ工夫、思い出の刻み方はどんなのでしょう。
これから気持ちを心地よく張り巡らせて、大切に過ごそうと思います。
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