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体質に合わせて、住む場所を選ぶ

私は体力がない。

なんで、こんなにすぐにへばってしまうんだろう。もっと体力をつけねばと思い、数年前はジムへ通い水泳をして筋トレもして、サプリをたくさん取っていました。その頃はシュッとした体型にはなれたけど、根本的な体力なさすぎ問題を解決するには至らず。

ほら、よくネットニュースで出てくる人たち。SNS上で輝いて見えるインフルエンサーたちは、いつもあちらこちらに移動して、色んな人と話をして、たくさんのプロジェクトを同時進行して...

私もそうなりたーい! と昔はそれなりに頑張っていたのです。



でも、長年色んなことにチャレンジしては思うような結果は得られなかった。そこで自分の頑張りでどうにもならないことは、いっそ環境を変えて改善してみようと決めました。

まずは残業が多く、ストレスが多かった日本の出版社を退職しました。そのあと、職場を出たら仕事が終わる漢方薬局に転職。そこでは毎週漢方を使ったワークショップを企画して、実行する。それ以外の時間はウェブサイトを立ち上げ、オウンドメディアやSNSの更新をゆるゆる行っていました。

このときは、本当に健康的でした。朝決まった時間に起きて、決まった時間に仕事を始めて終えて、決まった時間に食べて寝る。こんな生活をしばらく続けていました。


その後、漢方薬局を退職し台湾へ渡り、中国語学校に通い始めました。このときも学校は決まった時間に始まり終わるので、規則正しい生活を送れていました。

ただ台湾で学校に行くだけでは、退屈だ。と、時間をもてあましていた私は、フリーで編集やライティングの仕事を始めるようになりました。

そうなるとですね、自由な時間に働くことで、生活のリズムが崩れてしまい…。身体がパリッとしない、心もいつも焦っている、そんな状態に陥ってしまいました。


フリーランスになる前は、規則正しい生活を何年も続けて、食習慣や運動にも気をつけていたので、今の私は昔とは違う! 強靭な身体とココロを持っていて、不規則で不安定な生活にも対応できる、なんて思っていたのです。

フリーで仕事を受けながら、台湾の企業でフルタイム働き、色んな場所をあっちこっち移動する日々。こんな毎日が3年ほど続きました。



その後、やっぱりというか、ほら見ろと言うか。ガツンと体調を崩してしまいました。

起きる時間、働く時間、食べる時間が固定されていないと、私はどうやら健康ではいられないようです。頑張って改善をしたから大丈夫なはず! ではなく、疲れやすいのは生まれもった体質的な問題なんだなと、はっきりと理解しました。



今は私はベトナムに住んでいます。こちらは、春になっても花粉が飛ばないので、とても快適。そして午後7時半には近所の食堂も商店も閉まるので、夜は出かけることもなく、暇なので10時には寝ています。そして朝、家の後ろに威勢のいいにわとりが住んでいるので、朝6時になるとけたたましい鳴き声で起こされます。

オンラインでできる仕事は、全盛期の3分の1に減らしました。これくらいの量が、私にはあっているみたいです。3分の1になった収入でも、物価が日本の3分の1のハノイでは、不自由なく暮らしていけます。


「夢や、やりたいことに向かって環境や仕事を選ぶべきだ! 。好きなことをして生きていく」このような考え方が、今の日本では主流かもしれません。

でももしかすると、自分のやりたいことだけに執着してしまうと、身体がついていかないこともあるんじゃないかな? って私は思っていて。自分の身体とココロが健やかに暮らせる環境はどこかしら? こんな視点で生きる場所をもっと選んでもいいんじゃないかなって。


私は今、ココロも身体も健やかに生きています。これ以上に勝るもの(お金や地位や名声)はないなぁと改めて感じている日々です。


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