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バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ8日目

一人ではたどり着けないところまで来れたなぁ。1週間以上も家を離れ、一人でやってきて、沢山の人に私の健康について真剣に向き合ってもらっている。感謝の気持ちがあふれる。そして今からここを去る最終日のことを考え寂しい気持ちになった。

この日は朝の七時からハタヨガでたらたらと汗を流した後、トリートメント室に向かった。初日からほぼ毎日担当してくれているグスティと言う名前のセラピストは、いつも穏やかでおばあちゃんみたいなあたたかさを持っている。その彼女が浣腸セットを持って、満面の笑みで私を待っていた。

今日は大浣腸の日である。そもそも浣腸に、大や小とサイズがあるなんてここに来るまで知らなかった。ポリ袋の中に糠床のような粘度の高そうな液体が入っている。グスティはこれを今からいれるのよ…とほほえみながら言った。前日この大浣腸の前に体験談を探して読むと、みなさんこれを体内にキープするのが難しいと言っていた。当たり前だ。普段出ていく専門の穴から異物を入れるなんて、普通じゃない。しかし前日のオイル浣腸が全く辛くなかったので、このビッグな薬草煎じ液も大丈夫だろうと思い、ベッドに横になった。

ワイルド味溢れるお姿

体内に下方から液体が入ってくるのは確かに違和感がある。腸を押し広げられる感覚もした。しかしだよ、私は全く平気だったのだ。お腹がちょーっと張るかな? くらいの感じだったし、全て注入し終えた後、楽勝で30分くらいはキープできた。本当は何時間でもキープできそうだったんだけど、30分でもう出していいよと言われたのでトイレに行った。数回お通じがあったけど、どれも痛みなくスルスルと出ていった。きっと数日前のビッグクレンジングで体内の曲者たちはすべて出ていったからなのかもしれない。(参照:苛烈なクレンジングのすべて

クレンジングを終え、朝食を食べ、呼吸法のクラスに参加した。ここでアーユルヴェーダのドクターが直々に、気分を落ち着かせる呼吸法を教えてくれた。これまでは呼吸が浅いなと感じたときは、深呼吸をするようにしていたけど、深呼吸にも様々なバリエーションがあり、古代人の知恵はすごいなと思った。下記の記事がわかりやすい。

普通の瞑想だと、どうしても気が散りやすいけど、呼吸法をしている間は呼吸にもっとフォーカスしやすい気がする。この片鼻呼吸法の他にも教えてもらった呼吸法を少しでも生活に取り入れていけたら良いな。



ギーという油を毎日大量に飲み身体をゆるめ、体内解毒が終わり、油浣腸で栄養を吸収をつかさどる腸に直接届け、さらに薬液浣腸でもう一度腸をきれいにした。それ以外にもヨガクラス、瞑想クラスに毎日出席して、これ以外にも参加者との懇談会や、ドクターとのお話会、クッキングクラスなど様々なアクティビティに参加した。ここに来るまでの自分は塞ぎ込んで自信を消失していた。だけどセンターの先生、スタッフさんや他の参加者との交流を通じて、よりよく生きていたいと意欲が出てきた。一人ではここまでくるのは不可能だったと思う。自分の力だけで健康になることは意外に難しいのかもしれない。自分の身体と心なんだけど、自分の力でコントロールしきれないから。

今回はかなり特殊な環境に飛び込んだけど、多くの自分のウェルネスに不安がある人が、誰かの力を気軽に借りることが一般的になっていけばいいなと思った。私は自分の辛い経験から、沼にはまった誰かを助けていきたい。似た悩みを持った人を、心から情熱を持って助ける行為こそが、過去の自分を癒すことと同義何だと思うから。

固形のフルーツも食べてオッケーになった

何ができるだろう。どうやって迷える人たちの不安を解消して、より良く生きたいという願いを叶えるサポートができるだろう。そんなことを考え、おおこれは眠れなくて朝まで考えるパターンかな? と思った瞬間に眠りに落ちていた。

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