結論は選ぶのではなく、創り上げるもの
情報と人の移動が活発になった今。昔に比べると、出会う人はみな多種多様なバックグラウンドを持っている。
生まれた場所も、経歴も全く違うのに、同じ話し合いの場につくことが増えた。あるひとつの目的を叶えるために、たくさんの視点から意見を出し合ってまとめなければならない。
こんな会議の場で、あなたはどうやって結論を導き出しますか?
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私は昨年末まで台湾企業で働いていて、そこでは毎日のように多国籍のメンバーと会議をしていた。色んな意見が、あちらこちらからと飛び交う。日本の会議とは違いこうすべきだと思ったら、年齢社歴関係なしにみんな声を挙げる。
会議とは、これまでの結果を精査したり、現状報告をしたり、これからを決めていく時間と場である。だからどんなに多種多様な意見が出ても、最終的になにかしらの同意、着地点を導かないといけない。
さぁ、どうする?
日本の会議に慣れていた私が、台湾企業の会議で学んだことが、「選ばない」ということ。
みんながそれぞれが「これが最善だ」と思って意見を出してくる。だけど誰のものさしが正しいか分からない。
だからこそ、着地点を創り上げるのだ。A案、B案の中から選ぶのではなく「C案」を創る。意見を出し切った後からが勝負。安易に選択肢の中から選ぶことは許されない。みんなの意見を違った角度から見つめて、プラスマイナスを検討し、出てきた意見以上のものを共創する。
この「選ばない」結論の出し方は、会議中に本気で考えることが求められる。偉い人が言っているから、それに賛同するは通用しない。出席者全員で、ホワイトボードに書き綴られた案を飛び越えるアイディアを出さなければいけないのだ。
きっと、日本でもこんな会議のスタイルがもっと必要になってくると思う。目まぐるしい変化の中では、正解は過去の事例にはない。誰も知らない。だから絶対に「C案」を出そう! こんな風に出席者全員で話し合いに臨むのだ。
会議とは実はクリエイティブなもの。そんなエキサイティングな会議がもっともっと日本でも増えていけばいいな。
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