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“大人の都合”ではない目線

地方から東京の大学に進学した。同時に兄も東京の大学に進学していたので、両親の経済的負担は相当なものだったと思う。なぜか兄には頑に同居を断られたので、ひとり暮らし。生活費くらいは自分で稼ごうとアルバイトを頑張った記憶がある。そんな自分も随分と恵まれていたということを社会に出て知った。

慶應義塾大学法学部4年生の田中さんによって書かれた記事。

オンライン授業にうまく移行できるかというと、ここでも「経済格差」がそのまま「教育格差」となって学生たちを追い詰める。さらに、「セーフティーネット」としての大学の役割も停止しつつある。
「アルバイトが無くなれば大学で学ぶ機会を失う人も出てくる。困っている学生はたくさんいるので、一人一人の実態に即した支援が必要だ」

知り合いの大学教授たちも、主に「オンライン用に授業を突貫で組みかえているが、満足いく講義ができるかは不安」と、ドタバタしている様子。大学の運営側もいたしかたない部分も大きいのは想像に難くない。そんな中、学生側が声を上げるのはなかなかに勇気がいることだったろう。とても意義のある発信だと思う。

茨城では高校生がストライキ。

運動不足解消に公園を軽く走っているが、子供たちがたくさん遊びにきている。楽しそうなその光景に、一瞬、現状を忘れそうになる。

たとえば小学一年生。下手をすると身長が1ヶ月で1センチ伸びてしまうような時期の学習機会を奪われるということはどんな意味をもつのか。仮に宿題でフォローできたとしても、このタイミングで新しい友達との交流がほとんどないということはどんな意味をもつのか――大人都合の「学校が休みで家に子供がいると大変!」という意見はよく見られるが、まだまだこれらの議論は足りていないように思う。

ウィルスは人を選ばないと言われてはいるものの、ウィルスの被害は平等ではない。もともと社会に横たわってきて、見て見ぬふりをされていたもの、問題視されていなかったものが詳らかになってきている。

今はみんなで会えないけれど、歌は歌える。新ヒロインの汐谷友希さんと、97名の中高生たちが、自分の場所で、自分らしく、ひとつの歌を合唱しました。2020年春、「渇きを力に変えてゆく。」〜大塚製薬HPより〜

そんなことを思うタイミングで見るポカリスウェットの最新CM。制作途中で方向転換し、映像を中高生それぞれに自分で撮影してもらったものを編集したらしい。「今、つくるなら」という思いを結集させて、皆が「今、みたいもの」に結実させていると思う。

とってもいい! 

最後の青空のカット。今日の東京の青空を見上げてしまう。

【追記】

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