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【モノづくりには武士のマインドが必要!?】書籍:論語と算盤 レビュー8

こんにちは、横山です😊

あっという間に2023年も残すところ、あと1日となりました。

皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

僕は10月から12月末にかけて東京から福岡まで出張の連続だったので、2023年後半は特に濃い日々を過ごさせていただきました。

12/27が仕事納めだったので今日は実家に帰って、近くのドトールでのんびり本を読んでいます。

周りのお客さんが全員関西弁なのが、なんとも居心地がいい(笑)

今、育てているイチゴのプランターも知り合いのカフェ"east enders coffee"のご夫婦に預かってもらえました。

人とのご縁は本当にありがたい。

せっかくの機会なので実家のお土産に、こちらのカフェのガトーショコラ🧁を買って帰ったのですが絶妙な味のバランスで美味すぎました😋

こちら予約制のようなのでぜひ買って帰られるのをお勧めします。

さて余談はこれぐらいにしておいて(笑)

最近更新がストップしていた渋沢栄一さんの論語と算盤の第8章を読んだのでまとめたいと思います。


第8章 人格と修養

武士は食わねど高楊枝(たかようじ)

このことわざは、武士が貧しい境遇にあってお腹が空いていても、まるでお腹がいっぱいのように楊枝(ようじ)を高々とくわえて見せておかなければならない。

この精神が商売においては欠けていると書かれています。

確かに商売をする以上、お金儲けができないと生活できません。

ただお金儲けをする際に、その稼ぎ方が真っ当なものでなければ、結局は自分が一時的に得た利益も他者に奪われたり、不幸に見舞われたりするというような内容でした。

少し極端な表現かもしれません。

しかしこの考え方は、今の日本の価値を生み出す"メーカー"に影響を及ぼしていると僕は考えます。

日本は君主に忠実

この点を語る上で、次の3つの本書の内容が僕には刺さりました。

日本人は、君主に忠実で、国を愛する気持ちに富んだ国民として称賛されている。
その一方で、個人の間での約束を尊重しないという批判を受けてもいる。

要するにその国独自の習慣がそうさせているのだ。つまり日本と西洋とでは、重要だと考えているものが違っている。

現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一著 P.175より抜粋

『人民とは、政策に従わせればよいのであって、その理由まで知らせてはならない』

現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一著 P.176より抜粋

社会の基本的な道徳など、治める側が身につければよいもの、農民は政府から与えられた田畑を耕し、商人はソロバンでもちまちまやっていれば何も問題ないという考え方が染みついてしまったのだ。

現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一著 P.177より抜粋

日本人は元来、君主に忠実に物事を遂行することが美徳とされる生き方をしてきた。

着実に遂行する継続力と忍耐力、そして君主の方針が明確であればあるほど組織として団結する力も素晴らしい。

一方、デメリットとしては、君主と家臣という治める者、治められる者に二極化されてしまい、治められるものは君主の言うことさえ聞いておけばよいという関係性になってしまうケースが多々ある。

これは今の日本の商業、そしてモノづくりメーカーの組織体制に非常に近いものがあるのではないかと僕は思う。

上司と部下の人格や道徳の修養がなければ、どちらかが依存関係になってしまい組織として成長しない。

また組織のことを考えるのは上司の役目という概念に縛られてしまうと現場にいる部下の声を実体験として取り入れづらくなり、とんちんかんな組織体制になりやすくなる。

これは本当に勿体無い。

来年からの僕の抱負の1つに、

"(仮)組織全員の強みと能力を1つのゴールに向かって爆発させていくか"があります。

仮とつけたのは、まだこのテーマを言語化できていないからです。

この正月休みにもう少し言語化できるように頑張ろうと思います。

お互いの強みを持った人達がいる。

ただそれぞれの個性やこだわり、固定概念が強すぎて、そこには壁が生まれている。

その中間の蟠りを解消し、いかに1つの目標に向かって、①全員が、②楽しく、③自発的にやれるか。

そんなチームを僕は作ってみたい。
そのためには、もっと自分もガンガン仕事しないといけない訳ですが(笑)
自分の健康に気をつけながら頑張ります💪

それが結果的に生産性を向上させることに繋がると僕は考えています。

『商業道徳が進歩していない』といった世間の評判がなぜ生まれてしまうのか理由をよくよく考え、一日も早く道徳が、物質的な文明の進歩と肩を並べられるようにしなくてはならない。

現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一著 P.173より抜粋

商業道徳だけでなく、組織道徳、技術道徳も僕は高めていきたい。

〜最後に〜

自分たちが、どんな社会や文化、生き方、モノづくりのあり方を美しいと感じられるか?

今、世界はありとあらゆる生き方や働き方、技術が存在しています。

しかしそれらに圧倒されたり簡単に負けを認めるのは自我がないのと一緒であると考えます。

海外製の技術力に圧倒されるだけの状況を変えたい。

確かにGAFA、テスラ、ボストンダイナミクス、BYD、OpenAIなど、世界の技術力は目を見張るものがあるし、日本が劣勢にあることに変わりはない。

だけどそこで日本は負けていると悲観することは誰にでもできる。
重要な点は彼らのどの点に負けているか、どの道であれば勝てるかを日本人の団結力を持ってして、立ち向かっていけるかだと思います。

日本には日本のモノづくりの強みがある。

そして、自分たちが他者(世界や他人)の芝生を見て素晴らしいと表面的なところばかり見るのではなく、彼らも苦労している点があることを知った上で、自分たちはどんなゴールに向かっていくのか考えていくことを忘れてはいけないなと感じた本章でした。

なんかうざったいオジサンのようなnoteを書いてしまいましたが(笑)

ここまで長文を読んでいただきありがとうございました😊

年があけたら今年1年の振り返りと来年の抱負も書こうと思います❗️

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