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盲人のたとえ話 ブリューゲル

 行く先の溝に足を滑らせた先頭の人に続いて、共に眼の見えない人々が次々と落ちて行く。神は全てをお察しだが、人間は愚かな指導者によって多くの人々が一緒になって墓穴に落ちることを例えで示したそうです。

 現代人も何を信じるべきかに迷い、多くの人が誤った情報に踊らされる。個人的には、昔からずっとソクラテス「無知の知」という言葉を心にとめています。「己が知らないということを知れ」という哲学の教え。しかしそんな私も相変わらず間違った思い込みで父親を怒鳴って後悔したりします。

 自分に自信を持つことは大切ですが、客観的な視点を忘れると間違った思い込みで他人まで巻き込むことになります。自分の持つ情報は本当に信じるに足るものか、その根拠は何かを一度良く考えましょう。人の言葉を鵜呑みにするのではなく、情報の正確さを見極めないとダメです。自分も含めて多くの人は根拠を調べず、言った人間の方を信じてそれを正しいものだと思い込みます。

 最近のネットはデマと誤情報が多いので、調べるとさらに迷いが生じたりもするから、その結果「情報弱者」というレッテルが生まれます。

 次の報道に対してのコメントに面白いものがあったので勝手に引用してみます…

マッキンゼー、約2000人を削減へ-過去最大級の人員削減 - Bloomberg

「うちの会社も昔世話になったそうだ。しかし結果は組織ががっつり縦割りになってセクト主義のような風通しの悪いものになっただけ。もちろん業績悪化。というかね、コンサルとか「カリスマ経営者」とかで業績がよくなった事例はない。能のない経営者が金で解決しようとしてつけ込まれているだけ。そろそろ通用しなくなって今は小手先のアンケートだの意識改革だの手を変えてきたがやってることは一緒。その金できちんと商売すればいい。理論だけで商売が成り立たないのは歴史が証明している。やれている?いえいえ、理論そのものを金に換えているコンサルだけが儲かっているだけ。」

 コンサルタント業って何でそんなに儲かるの?とずっと思っていたが、まあ何か納得できる話だった。「盲人のたとえ話」「無知の知」

<(ↀωↀ)> May the Force be with you.