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【読書暦】2014年に読んだ本

【★☆☆☆☆】ダ メ【★★☆☆☆】普 通【★★★☆☆】面白い【★★★★☆】お薦め【★★★★★】名 作


★★★☆☆ 「蹴りたい背中」綿谷りさ 河出文庫 12/27
★★★☆☆ 「弥勒戦争」山田正紀 ハヤカワ文庫JA 12/12
★★☆☆☆ 「神話の果て」船戸与一 講談社文庫 11/25
★★★★☆ 「山猫の夏」船戸与一 講談社文庫 10/22
★★★★☆ 「妖女サイベルの呼び声」パトリシア・A・マキリップ ハヤカワ文庫FT 9/30
★★★☆☆ 「粘膜戦士」飴村行 角川ホラー文庫 9/16
★★★☆☆ 「心狸学・社怪学」筒井康隆 講談社文庫 9/5
★★★☆☆ 「セルロイドの息子」クライヴ・バーカー 集英社文庫 8/23
★★★☆☆ 「緋い記憶」高橋克彦 文春文庫 8/2
★★★☆☆ 「新宿・夏の死」船戸与一 小学館文庫 7/30
★★★☆☆ 「都市と都市」チャイナ・ミエヴィル ハヤカワ文庫 7/24
★★★☆☆ 「ラヴクラフト全集4」H.P.ラヴクラフト 創元推理文庫 7/14
★★★☆☆ 「ドーン」平野啓一郎 講談社文庫 6/25
★★★★★ 「パイド・パイパー - 自由への越境」ネビル・シュート 創元推理文庫 6/16
★★★☆☆ 「かずら野」乙川優三郎 幻冬舎文庫 6/10
★★★☆☆ 「剣法一羽流」池波正太郎 講談社文庫 6/6
★★☆☆☆ 「虚空王の秘宝」上・下 半村良 徳間文庫 6/3
★★★☆☆ 「天国はまだ遠く」瀬尾まいこ 新潮文庫 5/22
★★★★☆ 「闇の左手」アーシュラ・K・ル・グィン ハヤカワ文庫SF 5/21
★★★☆☆ 「エッジ」上・下 鈴木光司 角川ホラー文庫 5/12
★★☆☆☆ 「ハグルマ」北野勇作 角川ホラー文庫 4/29
★★★☆☆ 「雷の季節の終わりに」恒川光太郎 角川ホラー文庫 4/27
★★★★☆ 「東京奇譚集」 村上春樹 新潮文庫 4/24
★★★★☆ 「機動戦士ガンダムUC (9)(10)虹の彼方に/上・下」 福井晴敏 角川書店 4/24
★★★★☆ 「機動戦士ガンダムUC (8)宇宙と惑星と」 福井晴敏 角川書店 4/18
★★★☆☆ 「幻の白い犬を見た」西村寿行 徳間文庫 4/8
★★★★☆ 「機動戦士ガンダムUC (7)黒いユニコーン」 福井晴敏 角川書店 4/7
★★★☆☆ 「機動戦士ガンダムUC (6)重力の井戸の底で」福井晴敏 角川書店 4/3
★★★☆☆ 「機動戦士ガンダムUC (5)ラプラスの亡霊」福井晴敏 角川書店 3/22
★★★☆☆ 「機動戦士ガンダムUC (4)パラオ攻略戦」福井晴敏 角川書店 3/6
★★★☆☆ 「機動戦士ガンダムUC (3)赤い彗星」福井晴敏 角川書店 2/25
★★★★☆ 「機動戦士ガンダムUC (1)(2)ユニコーンの日/上・下」 福井晴敏 角川書店 2/16
★★★☆☆ 「サマータイム」佐藤多佳子 新潮文庫 2/3
★★★☆☆ 「町でいちばんの美女」チャールズ・ブコウスキー 新潮文庫 2/3
★★★☆☆ 「熱帯夜」曽根圭介 角川文庫 1/26
★★★☆☆ 「戦国を斬る」白石一郎 講談社文庫 1/21
★★★☆☆ 「わくらば日記」朱川湊人 角川文庫 1/14


「弥勒戦争」は日本のSF小説で超能力物、「妖女サイベルの呼び声」は 
海外ファンタジーで若い魔女の成長物語(魔女宅とは趣が全く違う)

 この年あたりから徐々に再読が増えてきました。
 再読は本当に好きな作品だけで良いと思いますが、10年20年経ってからもう一度読むと、印象がガラリと変わります。
 10代に傑作だと思っていた小説が30代に読むと今一つ盛り上がらなかったり、20代に気に入った作品を40代以降に読むと内容がより深く理解されて、さらにお気に入りの作品になったりということがあります。
 三度目には、また評価が逆転することもあり、それが面白いです。

 どんなに頑張っても生涯に読める本の数は限られています。たぶん読みたいと思う本の10分の一も読めないはずですから、それなら気に入った本を繰り返し読んだって良いのです。
 10~20代には、次々と新しい本を読みたいから再読の時間が惜しいと考えていましたが、ネットの友人から聞いた「1冊の本を三度読み直す」という言葉に従い、40代からは再読の本当の楽しさを知りました。
 もし再読したい古い本(既に廃刊)が思いついたら、ブックオフの100円コーナー(古い文庫が多い)に行って探す、滅多に出ない古本ならばアマゾンで検索。ここのマーケットプレイスに出店している業者の古本は、個人オークションよりずっと信頼できます。

 トップ画像にあるチャイナ・ミエヴィル「都市と都市」は、表紙や帯に出ているようにSFとファンタジー両方で高い評価を受けた凄い小説です。★3にしたのは、ハリウッド映画のような分かりやすいフィクションを好む人には受けないだろうと思ったからです。
 ほぼ現代劇で、主人公が政治や思想的な陰謀に巻き込まれるストーリーです。どこがSFで何がファンタジーかを感じとれないと楽しめません。
 二つの国がまだら模様のように重なって存在しているという設定です。国境など現実的な部分が上手くぼかしてあり、それぞれの国の人は自分の国の土地を体で覚えています。またそれぞれの国の人間を見分けられる。
 現実の例を挙げると、欧米人から見て日本人・中国人・韓国人の違いが分からなくても、それぞれの国の人はなんとなく顔つきやリアクションで分かる。あるいは昔の武家社会の階級制度によって決められた人間は雰囲気で見分けがつく。田舎者と都会人の雰囲気の違いなど。
 この説明が分かる人は楽しめるかも知れません。


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読書感想文

<(ↀωↀ)> May the Force be with you.