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インプットの重要性

 昭和を代表する作詞家、阿久悠は著書『作詞入門』の中で、アウトプットとインプットのバランスを説いています。彼のような多作な作詞家は、創作活動(アウトプット)はすなわち自分の中にたまったものを吐き出すことが多くなるので、インプットが少なくなればすぐに枯れてしまうと述べています。今日はアウトプットとインプットについて書いてみたいと思います。
 さて、近年の時代の風向きはアウトプットの重視でしょうか、ほかの言い方をすれば、今までのインプット偏重からの脱却の動きでしょうか。
 物事は単純に考えることは、構造が分かりやすくなり、多くの場合で有用な手段であるのですが、往々にしてどちらか一方となり、グラデーション、つまりはバランスを考えなくなることはよくあると思います。上記の阿久悠の説いたことにもありますが、アウトプットを続けるには、その分のインプットが必要なわけです。つまり、アウトプット重視の姿勢は良いですが、インプットがおろそかになっては本末転倒なことになるということです。やはり、バランスが重要であると思います。
 世の中の多くのことは、バランスが重要であると、多くの人は共感できるでしょう。一方で、それを実践するのは、上記ある単純化して考えやすくする、人間の思考本能とは矛盾しているかもしれませんね。
<参考文献>
・作詞入門: 阿久式ヒット・ソングの技法 (岩波現代文庫 社会 192) 文庫 – 2009/9/16
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