見出し画像

夏の三首 ~旬杯~

夏休み充電をするささやかな非日常抱き日常を生く

なつやすみじゅうでんをするささやかなにひにちじょうだきにちじょうをいく

🎐

野苺を頬張る顔を見たくって茨のなかを今日も摘むんだ

のいちごをほおばるかおをみたくっていばらのなかをきょうもつむんだ

🍓

感想がただ聞きたくて手料理を渡す実らぬ恋をした夏

かんそうがただききたくててりょうりをわたすみのらぬこいをしたなつ

💘

【一首目】
夏休み。いろんな経験の分だけいろんな連想があるのではないだろうか。きらきらまぶしく楽しい夏休み。何かに打ち込んだ夏休み。課題に追われた夏休み。日常から解き放たれ、自分や自分の周りを見つめ直した夏休み。大人になってから初めての、人生の夏休み。その日々を抱きしめ、生きていく、決意の一首。

【二首目】
シンプルに小学生のときの思い出を読んだ歌。
私自身が野苺好きで、摘んで帰ると家族も喜ぶ。だから、お風呂のお湯がしみるつらさに耐えて、野苺摘みに精を出したものだった。
大切な人のために茨の道を進む人の応援歌にもなったらいいなぁなんて、おこがましいことを思ってみたり。

【三首目】
好きでもない相手に料理なんか作れるほど料理好きではない。しかし、好きな人ができるたび、仲良くなると手料理(お菓子も含む)を作った。この歌の対象は、ずるい人だった。思わせぶりで舞い上がらせて、告白すらさせてくれずに去っていった。タッパーを渡して返してもらうを幾度か重ねた日々、県外転職を知った夏の夜を、忘れられずにいる。

🍀

思いはこちらに。

先に断っておきます。
ちょっといろいろ余裕がなくて、コメントのお返事が遅れ気味になることをお許しください。記事を公開する裏でいろいろしながら、落ち着いてからの返信になるかもしれません。
それでも、なんとか俳句まで、締切までに詠みたいです。そして、みなさんの句ときちんと向き合います。

クルーのみなさん、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

#旬短歌

サポートしてくださる方、ありがとうございます! いただいたサポートは大切に使わせていただき、私の糧といたします。