丘の上の美術館
駅から少し離れた、小高い丘の上に美術館がある。
そんなに距離はないみたい。
バスに乗らずに、山道のような急斜面をてくてくと歩いていく。
あっという間に、じんわりと汗をかいて、着ている服を湿らせていく。
ぜいぜい、はあはあ。🤤
美術館に着く前に、大汗をかいてしまった。
汗を乾かすために、たどり着いた美術館の入り口のベンチで、日光浴をする。
ぜんぜん、汗がひかないや(^_^;)
タオルを持ってくればよかった、、。
代わりに、ハンカチを使って、着ているシャツの中に手を突っ込んで拭く。
このまま、放置していたら風邪をひいちゃうかもしれない。
美術館に入る前に、体力をだいぶ使ってしまった。
時間が経てば、乾くよね?
濡れたシャツを気にせず、
美術館の中に入っていく。
入り口から、展覧会をやっているフロアまで、
すごく長いエスカレーターに乗って、どんどん高いところまで連れて行ってもらう。
途中、中庭を通って外を眺めると、
小さな島が見える。
あの島は、人が住んでいるんだよね。
島に住んでいる日とは、どんな暮らしをしているのだろう?☺
美術館の展覧会会場に着く。
外の景色は、見晴らしが良く、
ガラス窓越しに、海と水平線が見える。
なんか、とっても優雅な気分。
展覧会は、葛飾北斎の富嶽三十六景がテーマ。
波しぶきが、独特の形に描かれている有名な絵が、
一番最初に目に入ってきた。
実はね、超高彩度のカメラで波しぶきを映すと、
実際に波しぶきは、北斎が描いた形通りに見えるみたい。
美しい色と形は、人の心を癒やしてくれる力があるみたい。
たびたび、書き物をしているときに訪れて、入っていける無意識の、なんにも心に壁を作っていないときに感じられる世界、、。
同じ世界に、絵を眺めて、ボーッとしていると入っていける。
美術館を訪れる目的のひとつは、
そんな自分の内側の世界を訪れるため。
美術作品の鑑賞は、
自分の心のドアを開ける鍵の役割があるみたい。
周りの人は、ボーッと長い時間、絵を眺めている自分を追い越して、
どんどん先へ進み、通り過ぎていく。
美術館は、
ボーッと立っている人にも優しい。☺
街の中や、人が通る場所で、
おんなじことをしていたら、
すぐに不審に感じる目線を感じるだろう。
ボーッとしたくなったら、
美術館へ行くのが良い。
たっぷり一時間半ぐらいの間、
北斎さんと会話してきた。
素敵な絵を見ていると、
心は満足して、
美味しいって感じるみたい。😋
美術館から出るときには、
汗が乾いてシャツは湿っていなかった。
いつも、ありがとうございます✨✨
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