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読書感想文「六人の嘘つきな大学生」

久しぶりに小説を読んだ気がします。本屋さんにいったらなんとなく文庫本が目に入って、気になって購入しました。
タイトルからSCRAPのリアル脱出ゲーム、「10人の憂鬱な容疑者」を思い出したからです。
帯にも『圧倒的共感&衝撃のどんでん返しミステリ!』と書かれていたので、謎解きゲームっぽいかなと思って。

謎解きゲームっぽかった…!!楽しかった!!
本の内容は、就職活動でIT企業の最終選考に残った6人の大学生が、グループディスカッションをする話です。
このグループディスカッションで封筒が出てくるのですが、その封筒が出てきてから一気に読んでしまいました。
封筒とか、USBメモリとか、小さなカギとか、もう出てくるアイテムが謎解きゲーム…!

文庫本の最後のページの解説のところで、作者がすごく細かく設計して作っているということが書かれてあって、「犯人A説ゾーン」「犯人B説ゾーン」「種明かしゾーン」を設定してという話がありました。
まさしく小説を読んでて、「あ、この流れだと犯人はこの人…違うわ、この流れだとこの人…じゃないっぽい…」ってなってました。完全にコントロールされている…。

以前書いた「仕事をやめたあとの話」でも、就活が本当に嫌だった…!ということを書きましたが、この就活の不気味さみたいなのをすごく書いてありました。私自身はこの本の登場人物みたいにすごく就活頑張った勢じゃないのであれなんですけれども…。圧倒的共感。

やっぱり小説家すごいな…話を書けるってすごいな…
これだけの話が740円で読めてしまうんだ…
文章で稼いでいる人は本当にすごい…

光の当て方で見え方が変わるって考え方が好きです。
それがね…この本で表現されてて、好きだなって思いました。

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