4:急性胃腸炎の話(3)

翌朝3日目。
看護師さんに眠れなかったのではと気遣われ、眠剤を出せると言われたけど、
「胃腸炎で胃の具合が悪いのに胃腸炎以外の薬のみたくないですぅ(しくしく)」
弱ってる若い患者がさらに弱っちまうのでまずい、と思われたらしく、師長さんらしき方が現れて
「病室を変えましょう、2人部屋のベッドが1つ空くから、午後に移動しましょうね」
とオファーしていただいた。
感謝しつつまた外出して戻って来たら、留守中に回診に来た、院長ではない若手のお医者が自分を廊下で見つけてそのまま立ち話された。
点滴の針がちょっと痛い…と伝えたら
「刺したまま動いてるから仕方ないですよ」冷笑。
まだ食事もまともに摂れないし、いつから仕事復帰してよいのかわからない…と言ったら
「手術とかしたなら別ですけどね、いつから仕事できるかって、医者が判断することじゃないんですよ。今の状態でも仕事に行く人は行くし、まだ辛くて休みたいと思うなら休めばいいんじゃないですか?」
冷たく言い放たれた、なんか軽くキレられた。
何様だよサイコパスめ。って多分顔に出てたので看護師さんは気まずそうで、点滴の時に
「明日また血液検査しますからね、炎症が治まっていることが確認できれば、退院はできるという判断になるから…もう少しごはんが食べられるようになるまで無理はしないで休んだ方がいいですよ…」
とフォローしてくれた。

その後別の階の2人部屋に引っ越ししたら、穏やかなご高齢のご婦人がいらっしゃり、ご家族がお見舞いに来ていて和やかにお話されたりしていた。胃腸炎なんで大した病気じゃないんです、少しだけお邪魔します…とご挨拶したら
「お若い方ですもの、早く良くなるといいわねぇ(ニコニコ)」
なお、このご婦人に
「素敵ねぇ、何だか外国人みたいねぇ」
とほめられたんだけど、どう見てもザ・アジア人で外国人風味のかけらも無い自分にそのような印象を持ってくださったのは今でも謎。髪が短くて寝ぐせでくしゃくしゃだったからか?

夜は静かでよく眠れました。つづく。