2:急性胃腸炎の話(1)

ギリギリ20代の頃にかかった急性胃腸炎の話
(※胃腸炎症状が苦手な方、嘔吐恐怖症の方はご留意ください(_ _))

一応たかが胃腸炎となめちゃだめです、という教訓は入っている話です。

当時のお客さまはお子さまという仕事をしていたので感染症をもらいやすく、恐らくノロウイルスだったと思われる。
自分は嘔吐恐怖症で、体が吐き気を訴えてもなかなか実行できず、そのくせ吐き出すと胃液まで吐いても止まらないというタチの悪さで、この時も下から→上から一晩中全て出してぐったりしたまま1日中動けず。
水分摂っても体が受け付けない、ひとり暮らし、さすがにこのままではまずいと思い救急相談に電話。
「その状態なら救急車を呼んでしまって大丈夫です、病院に行ってください」
人生初の救急車を自分で呼び、サイレンを鳴らさないでとお願いするのを失念したために思い切り鳴らしてやって来た救急車に乗るところを、同じマンション内に住んでいた大家さんに見つかって心配されてしまった(汗)
担架を持って来てくれたけどマンションの階段は狭かったこともあり
「す、すみません、歩けマス、歩きマス…」
救急受入病院が近所の徒歩5分くらいの病院で申し訳ない…とか思ってたけど、お医者いわく
「点滴しますね。脱水症状がひどいので終わったらそのまま入院してください。胃腸炎でもここまで来ると腸閉塞を起こすことがあって、そうなると命に関わるんですよ。でももう大丈夫です、救急で来てくれて良かったです」
うそーん…(ボー然)
そんな状態なのにブラック会社の社畜だった自分は
「あの、点滴打ったら1回帰って明日また来ていいですか?朝会社に連絡して引継を送れと絶対言われるんです…」
お医者に「戻って来てくださいね」と釘を刺され、点滴後に夜道をフラフラで歩いて帰り、ひと眠りしてから手書きで引継書を作った。
上司もさすがに「入院!?」と驚いてはいたものの、引継は要らないとかそんな配慮はなかった、くそが。

入院の勝手もわからないまま、とりあえず身の回りの物だけ持って病院に戻ったら、病室に連れて行かれ、即血液検査。
「採れない…体の水分が無さすぎて血がドロドロなんですね(汗)」と看護師さんを苦戦させた。
「痛いでしょう、何度もごめんなさいね(汗)」と謝ってくれたけどこちらが申し訳なかった(涙)

その後「朝昼晩と3回点滴をするので、針は刺したままにしますヨ」と差しっぱなしOKの針を刺され、うとうとしながら点滴。食事もほぼ食べられず、当時はスマホもなかったので本を持って行った気がするけど読む気力もなく、ひたすらぐったりしていた。

記憶は曖昧だけど自分を入れて4人患者が居て、みなさん高齢の方だったはず。
特に向かいのベッドの方はほぼ寝たきりで看護師さんや介護士さんがずっとケアしていたので、夜は何とか眠れるかな…と思っていた。
思「っていた」。つづく。