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  • 梅雨のすごし方31

    梅雨が明けるまで、いっしょにやりすごしましょう。

  • 【立ち読み版】 嫁に来ないか 2014 おはぎ号

    「嫁に来ないか 2014おはぎ号」(300円)の立ち読み版です。もし続きが気になるようでしたら、有料版をどうぞ!

  • 嫁に来ないか 2015 おはぎ号

    RUN談話「できることなら走りたくない」/はじめてのミシン/うた☆プリ沼から おはやっほー/ファミリーキャンプ入門/他

  • 嫁に来ないか 2014年おはぎ号

    夏休み自由研究「新垣日記」「白玉の可能性の追及」/まだ見ぬ「アナと雪の女王」ストーリーを妄想する/猫の介護/他

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最近の記事

小説「ボッカとロッカ」1

運転士の後ろの一人席にふんぞり返って、ロッカはおしゃべりを続けていた。 「私はこれこのとおり、とくに美人でもないし」 ふん?と運転士が鼻を鳴らす。 「まず第一に、目が寄り過ぎてる」 運転士は振り返る。 「前見て!」ロッカは叫んで運転席を蹴った。 「今のシーズン、誰も通りゃしねぇよ」 「鹿が横切るかもしれない。それから逃げ出した羊たち」 「みんなどっか行っちまってるよ」 フロントガラスの向こう、赤茶けた地面に伸びる一本の白い道のその先の、塔のように切り立つ山々

    • 10月中cakesコンテスト用に湘南しばりで1ヶ月間日記を書いていましたが、はてなで日記再開しました(2014年2月まで続けていたので、再開です)。よろしければどうぞ。 榛原誌 http://haibara.hatenablog.jp

      • 湘南日誌 10月31日

        曇り。空気が冷たい。 朝ご飯を食べ終えて、娘と二人、もこもこしたものを着込んで海辺の水族館に自転車を走らせた。海は湖のように凪いでいる。 今日はハロウィンのイベントがあって、娘はスタンプラリーをしてバッチをもらったり、ハロウィンにちなんだ恐ろしげな生き物エリアで蠍を覗き込んだり、仮装している係員たちを見つけてはお菓子をもらって楽しんだ。おばけ型のポシエットに、小さなお菓子がたくさん詰まってふくれている。 いるかショーを観て家に戻り、大急ぎで昼飯を作って食べて、今度は夫が娘

        • 湘南日誌 10月30日

          朝、久しぶりに見た目が弁当らしい弁当を作る。豚肉のアスパラ巻き、梅きゅうり、人参のラペ、チーズ、蓮根のきんぴら。娘ははじめて食べた蓮根のきんぴらをとても気に入っていた。 夫が今日は鎌倉で仕事だというので、車で送って、朝ご飯にクレープを食べる。 贈答品を物色してから、山に向かってどんどん歩き、そのうち濡れた岩肌を登るようなことになってしまい、息を切らして頼朝像のある広場に出た。眼下の山々は2割ほど色づいている。 制服のズボンの裾をまくって足首をわざと出している洒落た男子学生た

        小説「ボッカとロッカ」1

        • 10月中cakesコンテスト用に湘南しばりで1ヶ月間日記を書いていましたが、はてなで日記再開しました(2014年2月まで続けていたので、再開です)。よろしければどうぞ。 榛原誌 http://haibara.hatenablog.jp

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        記事

          湘南日誌 10月29日

          朝、洗面所にて、小さなゲジゲジが出る。 娘を幼稚園に送って帰る途中、雨がパラついた。 天気予報は1時間ほど雨が降ってその後は曇りと出ている。お隣の奥さんが洗濯物を干していたので、道中雨がパラついていた旨を挨拶がてら伝える。奥さんとは99%洗濯物を干すときに顔を合わせるので、99%天気の話になる。 夜、リビングにて、巨大なゲジゲジが出る。 壁の飾りかと見まごうほどの大きさだっために逆に気づけなかった。娘と二人、ヒーヒー言いながら、勇気を振り絞ってそのへんにあったペーパーナフ

          湘南日誌 10月29日

          湘南日誌 10月28日

          日中日差しが暑くて車の中、エアコンをつけた。 朝から不思議と友人からうれしい知らせが舞い込み続ける。誕生日プレゼントまで届く。 ラズベリーが安かったので、それでジャムを煮ながら母の術後一年検診の検査結果の連絡を待った。 今日は嬉しい知らせが続いているから、この流れならきっと大丈夫、と、へらで鍋底を行ったり来たりさせていると、携帯電話が光って、母と妹のやり取りが次々と文字で表示された。 結果は、少しずつだけれど良くなっているとのことで、入院は見送り。今後は今までのように麻酔

          湘南日誌 10月28日

          湘南日誌 10月27日

          強風。なにか花粉のようなものが飛んでいて、目と鼻と喉がかゆくなる。 娘が後ろ手に隠してやってきて、はいプレゼント、と、幼稚園で作ってきた首飾りをくれた。 ストローや小さく巻いた紙などのカラフルなビーズを連ね、どんぐりとまつぼっくりがチャームとして下がっていて、とてもとてもステキだ。 夕飯後、何となく、母にTV電話をかける。明日の母は術後一年検診なのだった。 母はいつになく明るく声に張りもあった。聞けば先ほどまで会社帰りの妹が来ていたそうだ。 母の映る画面に、娘は今日プリキ

          湘南日誌 10月27日

          湘南日記 10月26日

          朝、あまりの冷え込みに、灯油ストーブをつける。 娘の遠足日。請われて3種類の小さなおにぎりを握る。 鮭、梅干し、梅紫蘇。 昨日中華街で買った好物のシュウマイもおかずに入れてやる。 迎えに行くと、山道をかなり歩いたはずなのに、なお園庭を駆け回っていた。 「梅干しのおにぎり、すっぱくってびっくりしちゃった!」とうれしそうに娘は言う。頼まれて梅干しを入れると毎度そう言うので、びっくりすること混みで、好きなのだろう。 来年は何キロ漬けようかしら。お弁当が始まって、10kgじゃ足り

          湘南日記 10月26日

          湘南日記 10月25日

          木枯らし1号は吹いたが、日中の日差しは強く、風がやめば袖捲りをする陽気。しらす漁は久しぶりに大漁だったらしい。 家族3人、横浜の動物園へと出かけ、獣舎見学をする。 オカピ、山羊、ポールパイソン(蛇)、イグアナの肌を撫でる。実にそれぞれの肌触り。 オカピの顔は近くで見ると、思っていたよりずっと大きい。肌をさわるのに、畏れ多い気持ちになって指先が細かく震えた。 全身を覆う短い毛は、ビロードのようになめらかで、強くこすると油が出て来る。灰色の長い舌と長いまつげにふちどられたつぶ

          湘南日記 10月25日

          湘南日誌 10月24日

          洗った上履きもあっという間に乾く晴天。風が強い。 朝ご飯に、ラズベリーとブルーベリーのマフィンを焼く。 しらすが穫れたと聞いて、海に向かって川を下る。 しらす屋の巨大な冷蔵庫の中は、予約なのだろう、氏名を記した紙が貼られたパックがぎっしり積み上げられている。焚かれるのを待つお札の山のよう。 紙が貼られていない釜揚げしらすのパックを手に取り、少し考え、いつもより大きなサイズのパックに取り替えた。 湘南に引っ越して来る前は、つくりたての釜揚げしらすがこんなに美味しいものとは知ら

          湘南日誌 10月24日

          湘南日記 10月23日

          考え事ばかりしていて鍋を焦がす。 用事ついでに散歩に出かけ、里山公園を歩く。 公園内の木々は葉を落としているものも、紅葉しているものもあったが、山の方はやはりまだ先っちょしか色づいていなかった。もうずいぶん雨は降っていないはずなのに、山道はところどころぬかるんでいた。 キツツキが、つつくことに夢中になりすぎて、木の根元の方まで降りてきた。私に気づくと飛び立つかと思いきや、くるりと木の後ろ側に隠れた。そっと近づき裏に回ってみると、もう消えていなくなっていた。 幼稚園に娘を迎

          湘南日記 10月23日

          湘南日誌 10月22日

          幼なじみより、子どもが第一志望の小学校受験に合格したから湘南に引っ越してくるという連絡が入る。おめでたいし、ご近所になることがとても嬉しい。 私立かぁ、と、私立小学校のサイトをいくつか眺めたり、制服にときめいたり、学費にため息をついたり。 彼女の努力を子どもの頃から都度見てきた私は、今回もまた素直にすごいなぁと感心し、賞賛し、かえりみて、私もがんばりたいけれど、いつも、なにをどうがんばっていいのかわからない。 欲望ばかり昂って、もくもくと歩いたら、1万歩を超えた。 不漁続

          湘南日誌 10月22日

          湘南日誌 10月21日

          水曜日のお弁当は私と娘だけなので、サンドイッチを作る。 今日のサンドイッチは、玉子、レバーペーストとセロリ、白カビチーズとキュウリ、いちごジャムの4種類。 ずっと作りたいと思っていた娘の水筒カバーと私の図書館用バッグにとりかかろうとするも、水筒カバーの図案を持っておらず、インターネットで検索したりなんだりしているうちに今日も日が暮れてしまった。 夫が早めに帰宅したので、娘と私にとっては遅めの夕飯、いっしょに食べた。どういうわけか、食事中、胃腸にガスがパンパンに張ってしまい

          湘南日誌 10月21日

          湘南日誌 10月20日

          暑くて叶わないという日差しだったり、曇って二の腕をさすったりの繰り返し。 母が手術をして一年が経った。 先日のハロウィンの娘の写真を貼付けて、調子はどうかとメッセージを送るも、写真の感想だけが返ってきたので、とくに良くはなっていないのだろう。 娘は給食、夫はランチミーティングが入ったので、家事と仕事を午前中に終らせて、江の電に乗って鎌倉にカレーを食べに行った。鎌倉は今日も混んでいる。 食後、友人らに薦められたマヌカハニーを買って、八幡様を参ると、山に向かって適当に歩き続け

          湘南日誌 10月20日

          湘南日誌 10月19日

          快晴。ものすごい日差し。布団とベッドマットと枕を干す。 今日から腕には活動量計がはまっている。 とくべつ動くことを意識しないと何歩くらい歩いているものなのだろう、と家事と仕事と幼稚園の送迎だけの一日を測ってみると、5578歩であった。もっと歩いていないと思っていたので意外だったが、同世代の平均はこれより1000歩ほど多いそうなので、なるほど太るはずである。 いい加減しらすを買いに行きたいが、長く続くクラゲの大発生で、不漁が続いている。 月曜日は宅配野菜の段ボールを娘と

          湘南日誌 10月19日

          湘南日誌 10月18日

          晴天。洗濯機を3回まわす。 私も夫もいつの間にかまた日焼けしている。 夫と娘が夕飯に餃子を作ってくれた。 娘はワンタンのように具をちょっぴりしか入れないで、薄いホタテ貝のようなものを10枚以上作っていた。 夫が白米を炊くのを忘れたので、私たちはひたすら餃子だけを食べた。 寝かしつけを夫に託して、夜の川を昇るように家電量販店へ行き、自分への誕生日プレゼントとして活動量計を買う。 再びとっぷりとした夜の川縁、久しぶりにヘッドフォンで歌を聞きながら、10代の頃のように歩く。あ

          湘南日誌 10月18日