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10年以上ハマったMOSSA。一旦ひと区切りします、ありがとう。

「そもそも『MOSSA(モッサ)』ってなに?」

ですよね、ハイ。
そう思われる方も多いと思います。

ちょっとニッチなジャンルではあるので、少し説明も入れながら書いていきます。

私は長年フィットネスジム通いをしてきたのですが、30代は特にハマっていました。
あの頃は、仕事に行くのも大好きなレッスンに通うためだったし、レッスンに行けなくなるならこの仕事は辞める、くらいの勢いだったと思います。

当時は会社員だったので、まずは出勤前にジムに行き、会社が終わると、また別のジムで激しいレッスン。

常にキツキツスケジュールだったので、自宅や会社から駅まで、駅からジムまでは、いつも軽いダッシュか、全力ダッシュのどちらか。

一時期は、東京都内の会社を退勤後、通勤ラッシュで揉みくちゃになりながら、1時間半かけて神奈川のジムに行き、レッスンに出て終電で帰って来る。
そして翌朝は、また出勤前に通勤途中にある別のジムで汗を流してから会社へ向かう、そんな生活をしていました。

しかも毎回、大きな荷物を抱えて。

当時の自分を思い出すと、ちょっとやばい...(笑)

もちろん引っ越しをする時は、近くに『MOSSA』を導入しているジムがあることがまず大前提だし、ちょっとした旅行も実家への帰省も、レッスンに出れなくなるので、めちゃめちゃ嫌でした。

完全に、イカれちゃってました。

音楽にのって激しい運動して、めちゃめちゃ追い込んだ後の『あの爽快感』が、たまらなかったんですよね。

なのでもう、行かないと心身共に気持ち悪いというか...。

行かないと、あの楽しみを味わえなかった!という悔しさ?のような気持ちもあって、大雨の日も、台風の日も、雪の日も、レッスンがある日は何が何でも行っていました。

逆に、あそこまでハマれるって幸せもんです(笑)

会社では『そういう人』と思ってもらう。

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会社でも、ジム好きをオープンにしていました。

夜早い時間からレッスンがある曜日は、定時ぴったりに会社を出て、それでも全力ダッシュしないと間に合わないません。

なので朝に「今日はレッスンあるから定時ぴったりに帰るな!なんかあったら早めにゆうてな!」とチームのみんなに伝えて、ただ帰るために朝からひとり全力投球でやったり。

だいたいしばらくすると、『そういう人』だとみんな分かってきて、「今日は早く帰る日?ジム大丈夫?」と逆に声をかけてくれるまでになっていました。

ここまでになれば、こっちのもの。

今ですら、ワークライフバランス的にも価値観的にも、定時で帰ることは一般的になってきていますが、当時はまだ、仕事をしているみんなを差し置いて先に帰ることは、なんというか、ちょっと心苦しいというか、申し訳ないというか...そう感じる人も多かったと思います。

私も最初は、申し訳ないな~とか、悪いな~と思うこともありました。

でも、だいたいの場合、その感情を掘り下げていくと、結論、嫌われたくないだけ。(もちろん状況にもよりますが。)

確かに、当時の上司が自分の趣味のために、定時になるとみんなに「ごめんね」と言って帰っていたのを、まわりの同僚はあまりよく思っていないようでした。

こんなふうに、よく思わない人も実際にいるので、まわりの目を気にするのもわかります。

私は逆に、上司のそういうところめちゃめちゃ好感持ってました。

まわりの反応に惑わされずに、自分のやるべきことをやって、自分のやりたいことをやろうとしてる。

ただ、それだけですもん。

自分のやりたいことに忙しい人は、他人に嫌われることに悩んでる場合じゃないんですよね。

もちろん、嫌われるより好かれる方がいいけど、そこを中心に生きてない。

やりたいことが『他人に嫌われないこと』なら、まわりを気にしたらいいと思うんだけどね。

私も自分の好きなことが出来るなら、嫌われてもいいと思ってました。

自分が早く帰るためにフォローしてもらったら感謝して、逆側になった時は喜んでフォローすればいい、というスタンスだったので、帰ることにもあまり罪悪感はありませんでした。

あと、私の会社は、居たら居た分だけ残業代が出たので、残業する方にもメリットがあったんですよね。
なのである意味、気楽だったのかも。

レッスンプログラム『MOSSA』とは?

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そもそも『MOSSA』ってなに?という方のために少し説明します。

フィットネスクラブに行ったことがある方はご存じだと思いますが、一般的なクラブだと、エアロビクスやヨガ、ダンスや格闘技など、たくさんのプログラムが用意されています。

その一部のプログラムに、プレコリオを導入していることが多いのですが、そのプレコリオのひとつが『MOSSA』です。

※プレコリオとは、音楽や振付も完成されているプログラムを、フィットネスクラブが販売会社から購入し、各クラブに導入する「レッスンプログラム」のことです。

一般的なフィットネスクラブでは、だいたい下記3つのプレコリオを導入していることが多いです。

・レズミルズ   ・・・・・・・・ ニュージーランド発
・ラディカルフィットネス・・・アルゼンチン発
・MOSSA(モッサ)  ・・・・・アメリカ発

そして、私はこの中の『MOSSA』にハマっていました。

フィットネスクラブによって、導入しているプレコリオが違うので、私は『MOSSA』を導入している、メガロス・オアシス・ルネサンスといったフィットネスクラブをメインに利用していました。(オアシスは最近、MOSSAからレズミルズに変更したみたいです。)

3社とも、格闘技系・バーベル系・ダンス系など、同じようなプログラムを用意しているので、パッと見は似ているように見えるのですが、慣れや好みなどもあるのでファンが分かれます。

私も一番最初は、近所のクラブが『ラディカルフィットネス』を導入していたので、その中のレッスンを楽しんでいました。

その後、引っ越し先のクラブで『MOSSA』に出会い、ハマってしまいました。

それからは、たまに違うクラブへ行って、MOSSA以外のプレコリオにも挑戦してみたこともあるのですが、結局、リズムや空気に乗れず、慣れている『MOSSA]』に戻ってきました。

『MOSSA』には、いくつかプログラムがあって、格闘技系動きを取り入れた『グループファイト』、ステップ台を利用する『グループブラスト』は、楽しく効率良く、筋力アップやエネルギー燃焼でき、たくさん汗をかけます。

ちなみに、私がメインで出ていたのはこのふたつ。

『グループファイト』は、パンチやキックを取り入れたプログラムなのですが、MOSSAの中でも人気があり、私自身も一番出ていると思います。

知っている曲が流れれば、もう身体が勝手に動き出すほど一気にテンションが上がるくらい。

ちゃんとやれば結構な運動強度があり、音楽にのって思いっきり動くので、ストレス発散としても抜群でした。

盛り上がるレッスンに出れた時は、スタジオの鏡がみんなの熱気でくもって見えなくなったり、床も汗と熱気で滑る滑る、なんてこともめちゃめちゃ多かったです。

もぅ全員がアドレナリンラッシュで、終わった後は、爽快感に包まれます。

いや~、楽しかった。

※イメージ図 グループファイト

同じく『グループブラスト』も、かなり運動量もあって楽しい。

※イメージ図 グループブラスト


バーベルを使用した『グループパワー』もずっとやっていたのですが、好きなインストラクターさんが居なくなり、さらに同時期に腰を痛めたことにより、完全に辞めてしまいました。

他にも、ダンス系の『グループグルーブ』、これも好きなインストラクターさんが居る時は一時的にやっていましたが続かず。

ヨガやピラティス系の『グループセンタジー』は、ゆっくりな動きは苦手で、激しく動くことが好きだった私には、少々物足りなさを感じてしまい、たま~にしか出ませんでした。

こんな感じで、プログラム自体は同じ内容なのですが、インストラクターさんによって、運例の差があるんですよね。

もちろん、その人の好みもありますが...。

特にグループパワーなんて、重いバーベルを担いで、血管が切れそうになるくらい筋トレを追い込むわけなので、そんなつらい気持ちを持ち上げてくれるインストラクターさんは、結構希少でした。

なので、人気があるインストラクターさんは、毎回行列ができたり、整理券が配られることもあり、今思うと凄かったです。

インストラクターさんが他の店舗に異動が決まったりすると、必ずお客さんたちの中で寄せ書き大会が始まり、人気がある方だと、お客さんたちでお揃いのTシャツをつくったり、最後のレッスンでドッキリを仕掛けたり。

そんな感じで、当時はかなりに賑わっていた感があります。

人間関係は、ちょっとめんどくさい時もある。

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いろんなクラブに行っていたので分かるのですが、同じクラブでも店舗によって、全然雰囲気が違ったり、その店舗の常連さんによっても、結構空気が違いました。

場所取りとかも、結構めんどくさいところがあるんです。

例えば、新しいクラブで初めてのレッスンに参加した時、その日のうちに、常連さんに睨まれたことがありました。

その時は、初めてだったのもあり、早めに到着したので「結構早いけどまぁいいか~。」と、レッスンの列に並んでいました。
そのあと、後ろの男女(あとから知ったけどご夫婦でした。)から、何とな~く変な圧を感じてはいたものの、そのままレッスンが始まるまで並んでいました。

そして時間になり、好きな場所を選んだのですが、これがまた睨まれる原因に。

その常連さんからすると、自分たちより先に並んでいること自体が、まず気に入らなかったようで、さらに私が知らずに選んだ場所が、その常連さんがいつも陣取っている場所だったんです。

「知らんがな~笑」と、ただつっこむしかない状態。

そこは、そのあと約2年ほど通い続けたからこそ、いろいろな人間関係を知ることになり、睨まれた理由もわかったのですが...。

そういった感じの常連さんが牛耳っていると、人間関係が結構めんどくさかったですね。

小さな町の、小さなフィットネスクラブの、あるレッスンという中で起こる陣地争い。弱肉強食。

思わず「せまっ!」ってツッコんじゃう。

あ、スタジオの広さのことじゃないですよ(笑)

でも、そういう現実に出くわすと、めんどくさいなと思う反面、でもこういうの含めて同じ人間なんだよな~と思ったり。

このことに関わらず、あるひとつの場所に長く居て、ある程度認知されてくると、だんだん自分が一番偉いんだ、自分が中心なんだ、という思考になっていくのも、理解できます。うん。

その常連さんも、自分の価値観で生きていて、自分の居場所、いや、自分の生きがいを守るために必死なんだろうなとも思ったりします。

なのでそういう時は、それを見て自分がどう思うのか?どんな反応をするのか?ってところをみて、自分の固定概念や価値観を知れる体験として楽しんでいます。

あとは、あまり関わらない(笑)

おっと、ちょっと脱線しちゃいましたね。

フィットネスクラブを退会した理由は...

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そんな、生活の中心と言ってもいいほどのハマリ具合だったので、長年フィットネスクラブを辞める選択肢なんてありませんでした。

でも先月で、とうとう退会してきました。

きっかけは、去年2020年にクラブ自体がコロナの影響で休業になったことがひとつあるのですが、その時に、レッスンがない生活に少し慣れたんですよね。

しばらくして、クラブ自体は再開したんですが、いろいろあるプログラムの中でも『MOSSA』は激しいレッスンなので、なかなか再開しませんでした。

その後、やっと再開したものの、時間も1時間から30分間に変更になり、マスク着用で息ができず、さらにとどめは、インストラクターさん以外は声を出してはいけないこと。静か~にレッスン。
インストラクターさんも、マスクでお客さんの顔も見えず、さらにお客さんからの掛け声もなく...そりゃ盛り上げるにも限界がありますよね。

これじゃ、レッスン自体盛り上がるわけない。

でも、ないよりはマシだし、運動はしたいし。

そんな感じで、レッスン自体はあるものの、昔ほどの盛り上がりはなくなりました。

そこに、私は退職することになって。
レッスン以外に、やりたいこと、やらなければならないことが増えました。

昔は、レッスンに出るために仕事をしているんだ!と言っていたのに、逆に他のことに興味を持ち始めたんですね。

そうこうしているうちに、急激に運動量が減り、体力も低下していき、さらに、体重も明らかにオーバー気味になり、どんどん身体は重くなり…。
たった30分レッスンにもかかわらず、つらくなってきました。

その自分に愕然…。
かつて1時間レッスンを、2本、3本出ても足りないと言って、まわりにびっくりされていたからです。

そんなある日、思いっきり動いていたら、左手?左肩に痛みが出てしまい、しばらくしたら治るだろうと思っていましたが、1年経った今も、左手を上にあげたり、後ろにまわしたりすると痛みます。
途中から四十肩だと思っておりますが...着替えをするにも一苦労です。

いつの間にか、好きなインストラクターさんもいなくなり、段々、レッスンが楽しいから行っているのか、会費がもったいないから無理して行っているのか、よく分からない状態になっていました。

こんなに急激に、人は変わるんだなぁ。

元々私は、居場所を転々と変えたり、突然、放浪に出かけたりするようなタイプ。

そんな常に忙しく動いている私を見てきた弟からすると、今の私が当時と違い過ぎて、たまに『私らしくない』と言われてしまいます。

そりゃ見慣れてないからね、うん。
ジムにハマっている頃の方が、私らしく活き活きと楽しそうに見えるんだと思います。

私自身も、見慣れていないもん。

この変わりように私自身もびっくりしていますし、だからと言って、今が楽しくないわけでもなく、今の私も、私だな~と思っています。

ちょっと、おやすみタイムなのかも。

ただ、あそこまでハマるものがあったことは幸せだったと思うし、なんせ夢中になっている時はパワフルで忙しい!
今なら、できないと思う(笑)

そして1番思うのは、そんなに夢中になっても、いつかは終わるっていう、この面白さ。

今は当たり前でも、それはずっとじゃない。
今、ここ、に感謝の連続ですね。

次は何かな~。

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