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【カオリ】ぼく

ざっと周りを見渡すと
ボクと同じ人は見当たらず
ボクの本当の気持ちは
土の下の
雲の上
埋める気持ちが増えてゆく
悲しみ方すら忘れてく
なにが細くて
楽しくて
なにに感動していたのか
忘れてく

「忘れないで」の

言葉掛けだけ思い出し
赤く染まるだろう西日を
今日もぼんやり待ちぼうけ

それもきっと

ぼくの想像上の出来事だ

見えない鎖

繋がる首輪

縛るのは

あなたじゃなくて

きっと

ぼく

ならば

最期ぐらい足掻こうか

そんな鎖も首輪もありはしないと

道中

ぶっ倒れても

構やしない

来いよ

行くよ

そう、これは


きみともうすぐ出会う


ぼくの話

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